『8番出口』主演は二宮和也、監督は川村元気 “8づくし”のポスター&特報映像も

『8番出口』主演は二宮和也、監督は川村元気

 映画『8番出口』の主演を二宮和也、監督を川村元気が務めることが決定。公開日は8月29日に決定し、あわせてポスタービジュアルと特報映像が公開された。

 2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATEがたったひとりで制作し、全世界累計150万ダウンロードを突破した“異変”探し無限ループゲーム『8番出口』を映画化する本作。よくある地下鉄の駅を舞台に、無限にループする地下通路に閉じ込められたプレイヤーが様々な“異変”に恐怖しながら「8番出口」を目指す。

 蛍光灯に照らされた、無機質な白い地下通路を歩いていく。しかしいつまで経っても「出口」に辿り着くことができない。何度もすれ違うスーツ姿の男に違和感を感じ、やがて自分が同じ地下通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示された不可思議な【ご案内】を見つける。「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から、外に出ること」。通路に“異変”があれば逆方向へ引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】……。正しければ【8番出口】に近づき、ひとつ見落としてしまえば【0番出口】(ふりだし)に戻る。果たして、突如迷い込んでしまった無限回廊から抜け出すことができるのか。

 2024年12月に、スーツ姿の“歩く男”(河内大和)の映像が公開されていたが、地下通路で異変を探し、8番出口を求めて“迷う男”を二宮が演じることが明らかに。クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビューを果たし、以降、『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、『浅田家!』で第44回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『ラーゲリより愛を込めて』で第46回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞してきた二宮が、役者人生初・名前のない主人公に挑む。二宮は本作について、「とにかく川村【監督】とご一緒したいと思っていたので、お声を掛けていただいたのが嬉しくて参加出来てよかったなと思いました。この作品は中々言語化が難しいのですが、我々のこだわりの一秒一秒を早く皆様に観ていただきたいと思っております。では、異変にお気をつけて、、皆様が映画館から出られる事を祈っております」とコメントを寄せている。

 二宮と河内は、TBS日曜劇場『VIVANT』以来、二度目の共演。“迷う男”と“歩く男”は、永遠に繰り返す無限回廊の中でどのように物語に関わっていくのか。

 監督を務めるのは、二宮と初タッグとなる川村。『告白』や『怪物』などの実写作品から、『君の名は。』『竜とそばかすの姫』『すずめの戸締まり』などのアニメーション作品まで、数々の映画を企画・プロデュースしてきた川村が、第70回サン・セバスティアン国際映画祭にて日本人初となる最優秀監督賞を受賞した初監督作『百花』以来、2度目の長編映画監督を務める。川村は『8番出口』の映画化について「超日本的に整理された地下通路における、混乱と恐怖の無限ループ。『8番出口』に出会った時、これは日本発の世界で勝負できる『発明』だと興奮しました。でも、これほどまでにどんな映画になるのかわからない作品はなかった。けれども、それこそが映画館で体験したいエンタテインメントだとも思いましたし、自分が監督としてチャレンジするのならばそういう作品でありたいと思いました。二宮和也さんは、まるで意思を持ったかのように異変を見せながら無限にループする地下通路に迷い込んだ主人公です。彼の役には名前がありません。恐ろしいことや不思議なことが日々起こる『現代』において、困難な『現実』をサバイブしていく『人間』を演じてもらいました。二宮さんは、セリフやアクションで発散する芝居も素晴らしいのですが、それ以上に『惹きつける』芝居が抜群だと思っています。脚本の段階から撮影の現場まで、彼の豊富なアイデアに、その多彩な演技に、大いに助けてもらいました」とコメントを寄せている。

 なお本作は、既にベルリン映画祭併設のフィルムマーケットにて海外セールスが開始されており、日本での公開はおろか詳細の情報解禁前の状況にして、既に15以上の国と地域での上映が決定している。

 ポスタービジュアルには、まるで地下鉄の案内看板のような黄色に、大きな“8”の数字と「(8番出口)から、外に出ること。」というキャッチコピー、そして“迷う男”の鬼気迫る表情が描かれている。彼に次々と襲い掛かる“異変”とは、そして、彼の視線の先にあるものとは――。

 また、“異変”たっぷりの特報映像も公開。どこにでもある地下通路に迷い込んでしまった男が、“ご案内”に従って通路を進むが、次々と“異変”が襲いかかる。この空間は現実なのか、幻想なのか。果たして、男は無事に地下通路から脱出できるのか。

映画『8番出口』特報【8月29日(金)公開】

コメント

二宮和也(迷う男)

とにかく川村【監督】とご一緒したいと思っていたので、お声を掛けていただいたのが嬉しくて参加出来てよかったなと思いました。この作品は中々言語化が難しいのですが、我々のこだわりの一秒一秒を早く皆様に観ていただきたいと思っております。
では、異変にお気をつけて、、皆様が映画館から出られる事を祈っております。

川村元気(監督・脚本)

超日本的に整理された地下通路における、混乱と恐怖の無限ループ。
『8番出口』に出会った時、これは日本発の世界で勝負できる「発明」だと興奮しました。でも、いったいどんな映画になるのか? 今まで映画を四十本以上作ってきて、これほどまでにどんな映画になるのかわからない作品はなかった。けれども、それこそが映画館で体験したいエンタテインメントだとも思いましたし、自分が監督としてチャレンジするのならばそういう作品でありたいと思いました。
二宮和也さんは、まるで意思を持ったかのように異変を見せながら無限にループする地下通路に迷い込んだ主人公です。彼の役には名前がありません。恐ろしいことや不思議なことが日々起こる「現代」において、困難な「現実」をサバイブしていく「人間」を演じてもらいました。
二宮さんは、セリフやアクションで発散する芝居も素晴らしいのですが、それ以上に「惹きつける」芝居が抜群だと思っています。ただ歩いている、ただなにかを見ている。それだけでも観客が前のめりで観てしまう、視線を惹きつける力がある俳優。それは『硫黄島からの手紙』でクリント・イーストウッド監督が発見した彼の最大の魅力だと思っていて、それを『8番出口』では存分に活かしたいと思いました。脚本の段階から撮影の現場まで、彼の豊富なアイデアに、その多彩な演技に、大いに助けてもらいました。

■公開情報
『8番出口』
8月29日(金)公開
出演:二宮和也(迷う男)、河内大和(歩く男)
原作:KOTAKE CREATE『8番出口』
監督: 川村元気
脚本: 平瀬謙太朗、川村元気
音楽: Yasutaka Nakata(CAPSULE)、網守将平
配給: 東宝
©2025 映画「8番出口」製作委員会
公式サイト:exit8-movie.toho.co.jp/
公式X(旧Twitter):@exit8_movie
公式Instagram:@exit8_movie
公式TikTok:@exit8_movie

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