『まどか26歳』芳根京子が学んだ“チーム医療”の重要性 城崎の新人育成スキルの高さが光る
それにしても城崎の新人育成スキルの高さには驚かされる。「医者に必要なものは?」とまどかにお題を与え、答えられなかった場合にはその観点で考えてみるように促し、すぐには答えを与えてしまわない。
「医者も1人だとただの点、それをつなげていくと線になり、さらに広げていくと面になる。俺は大きな面を作ってこの街の医療を支えていきたい」という視座や志の高さが光る。そして「チームになることを恐れるな。そしてチームであることに甘えるな」と、まどかに要望したいことをキャッチーかつありがたい言葉としてサラリと口にする。非常に高い専門性がありながらも、それを自分や一部の人のものとして閉じてしまわずに、出し惜しみせずオープンマインドに業界発展のために用いたいと思っていることがまず素晴らしい。
救命救急科でのこの時間がまどかをさらに、線にも面にもなれる医師にしたことかと思われる。
そういえば、病院内の噂やスキャンダルに詳しい橋口(森田哲矢)いわく、榎本は菅野(鈴木伸之)の元カノとのことだが真偽のほどはいかに。
まどかの誕生日当日にサプライズでお祝いをしようとみんなに声かけしてくれたのも、実は菅野だった。2人の共通点である『ドクターK』の限定キラシールをこっそりプレゼントしてくれる菅野と、それを知って満面の笑みを見せるまどかの双方がかわいらしい。
ついに次週からは研修医2年目突入のまどかの奮闘ぶりが描かれるようだ。どんどん吸収し、周囲を巻き込んでいくまどかの成長ぶりにも引き続き注目したい。
“お医者さんだって、幸せになりたい!”と願う主人公の研修医が、変わりゆく医療現場で戸惑いながらも、ベテラン医師たちの試練に立ち向かい、同期の仲間たちと励まし合って、医師として女子として、人生と向き合う姿を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:芳根京子、鈴木伸之、髙橋ひかる、大西流星、吉村界人、小西桜子、渡邊圭祐、堀田茜、佐野弘樹、岩男海史、小松利昌、信川清順、板倉俊之(インパルス)、森カンナ、赤堀雅秋、溝端淳平、佐藤隆太、木村多江、奥田瑛二
声の出演:大塚明夫、大谷育江
原作:水谷緑『まどか26歳、研修医やってます!』『あたふた研修医やってます。』『離島で研修医やってきました。』(KADOKAWA刊)
脚本:前川洋一、船橋勧、松井香奈、村野玲子、原野吉弘
音楽:伊賀拓郎
主題歌:星野源「Eureka」(スピードスターレコーズ)
演出:井村太一、山本剛義、大内舞子
プロデュース:塩村香里、松本桂子
編成:武田梓
製作:TBSスパークル、TBS
©TBS
©Midori Mizutani/KADOKAWA
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