『ドラゴンボールDAIMA』デゲスの真の目的が明らかに 榎木淳弥が表現した二面性

 『ドラゴンボールDAIMA』榎木淳弥が好演

 苦心の末、なんとかゴマーの王宮へと辿り着いた悟空たち。『ドラゴンボールDAIMA』第16話「デゲス」では、ゴマーの側近であるデゲスの真の目的が明らかになる。

 悟空たちは、パンジの父・カダン王の協力もあり、ゴマーの手下を殲滅させることに成功する。連れ去られたデンデを助けるのが先か、タマガミが持つドラゴンボールを手に入れるのが先か。悩むまでもなく、悟空たちはデンデを助けることを優先する。

 だが、王宮の扉に向かった悟空たちを待ち受けていたのは、憲兵特戦隊の特戦隊隊長・カデム、特戦隊NO.2・ダニマ、特戦隊NO.3・ヒリア、特戦隊NO.4・マシム、特戦隊NO.5・ガイモイだった。初登場時のように派手な登場シーンでポーズを決める憲兵特戦隊。意気揚々と話すカデムだが、そこにベジータが立ちはだかる。触れ込み通りであれば、かなりの強敵と予想されていたが、超サイヤ人変身前のベジータにあっさりやられてしまう。カデムが自身の身体の一回り以上の火の玉を作り出し、ベジータへと攻撃するが、それもかわされる始末だ。

 ギニュー特戦隊は出オチ感のあるキャラクターだったが、実力はかなりのモノだっただけに、憲兵特戦隊もきっと手強いのだろうと思っていたら、いとも簡単に悟空たちに捕まってしまい、少し残念ではあった。これで終わりとは思いたくはないが……キャラが立っているだけに、またどこかで再登場することを望みたい。


 デンデの気をキャッチした悟空たちが向かった先に、赤子のデンデを抱えたデゲスの姿があった。デゲスの本当の目的は魔界の王になること。界王神が「魔界の王になってどうするつもりですか?」と問うと、デゲスは「高い地位を目指すのはグリンド人の気質」と答える。だが、界王神が「宇宙の平和と秩序を見守っているんです」と語っているように、グリンド人特有の気質ではないようだ。飛行船に乗り込もうとしたデゲスに攻撃を仕掛けたのは影に隠れて様子を伺っていたパンジ。その攻撃は見破られてしまうが、ハイビスが女魔人からサードアイとの交換でもらった帽子がデゲスに直撃し、デンデを救出することができた。

 デゲスの二面性が明らかとなった今回。いつもゴマーといるときには見せないデゲスの悪役らしいざらついた声がとてもよかった。デゲスを演じているのは榎木淳弥。『呪術廻戦』の虎杖悠仁役や『機動戦士ガンダムNT』のヨナ・バシュタ役などでも知られており、キャラクターの感情を声の質感に落とし込むのが本当に上手い。憲兵特戦隊と同様にこれで終わりとは思えないが……。

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