『日本一の最低男』はひとつの答えを明示しない 一平が“最低”だからこその“優しい”世界に

 とりわけ今回のエピソード自体が、不登校をフックにして“家族の再生”ないしは距離を縮める役割を果たした印象だ。不登校を題材にした物語となれば、かつてはなんだかんだで“学校に行く”という結末が用意されがちだったかもしれないが、朝食を終えたひまりが一人で部屋で勉強する姿から、彼女は彼女なりのペースでやっていくことを選択したのだと窺える。

 もちろん一平がたどり着く結論も、市長の荒療治的な支援策を断り「多様な学びの場を確保することが大事」という方向に達する。前回同様、ひとつの答えを明示しない描き方が、このドラマをやさしい世界に仕立ててくれるわけだ。

木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」

“日本一の最低男”である主人公・大森一平が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を描く完全オリジナル作品。

■放送情報
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:香取慎吾、志尊淳、冨永愛、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香、佐野玲於、橋本じゅん、安田顕ほか
第1話ゲスト:草彅剛(友情出演)
脚本:政池洋佑、蛭田直美、おかざきさとこ、三浦駿斗
演出:及川拓郎ほか
プロデュース:北野拓ほか
主題歌:香取慎吾「Circus Funk(feat. Chevon)」(トイズファクトリー)
制作協力:テレパック
制作・著作:フジテレビ
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