『来世は他人がいい』は“渋イケボ揃い”の名作に 中井和哉の魅力が凝縮された深山萼役

『来世は他人がいい』渋イケボ揃いの名作に

 中井と言えば、『銀魂』の土方十四郎役、『ONE PIECE』のロロノア・ゾロ役、『戦国BASARA』の伊達政宗役など、その代表作には枚挙にいとまがない。そんなベテラン声優が、最近では意外な挑戦で注目を集めている。それは、同じく2024年の秋アニメとして放送されていた『ダンダダン』におけるセルポ星人の演技だ。

 セルポ星人は複数の個体として登場し、高い声から低い声まで、実に多彩なバリエーションを持つ。視聴済みのファンなら伝わるかと思うが、そのインパクトはもはやあらゆる意味で主役級である。クレジットを見ると、第1話では「セルポ星人A、B、C」、第8話では「セルポ星人D、E、F」と記載が。これらすべてを中井和哉が1人で演じ分けており、その演技の幅広さを物語っている。剣豪キャラを演じているイメージが強い中井だが、こうした意外な役柄に挑戦する姿を発見するのも、アニメ視聴の醍醐味の一つだろう。

『ダンダダン』©龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

 今回の『来世は他人がいい』では、渋い魅力を湛えた極道の長として新たな一面を見せる中井。流石はベテラン、剣豪から宇宙人そして極道の重鎮まで、その演技の幅広さには目を見張るものがある。クライマックスを迎えた今、吉乃と霧島の恋路が気になるのはもちろんだが、豪華キャストによって演じられるサブキャラクターたちの声の演技を贅沢に堪能するのも、本作の隠れた楽しみ方かもしれない。

参考
※ https://raisewataningaii.com/news/57/

■放送情報
『来世は他人がいい』
TOKYO MXにて、毎週月曜23:00〜放送
BS11にて、毎週月曜24:00〜放送
AT-Xにて、毎週水曜21:30〜放送
※毎週金曜9:30〜、毎週火曜15:30〜リピート放送
Prime Videoにて、毎週月曜23:30〜先行配信
ほか配信サービスでも順次配信
キャスト:上田瞳(染井吉乃役)、石田彰(深山霧島役)、遊佐浩二(鳥葦翔真役)、上田燿司(染井蓮二役)、中井和哉(深山萼役)、竹内良太(橘葵役)、下崎紘史(稲森颯太役)、小西克幸(布袋竹人役)、上田麗奈(明石潟椿役)、神谷浩史(周防薊役)
原作:小西明日翔(講談社『アフタヌーン』連載)
監督:川瀬敏文
シリーズ構成・脚本:たかすぎ梨香
キャラクターデザイン:竹田逸子
音楽:堤博明、鈴木真人
アニメーション制作:スタジオディーン
オープニング主題歌:THE ORAL CIGARETTES「UNDER and OVER」
エンディング主題歌:吉乃「なに笑ろとんねん」
©小西明日翔・講談社/来世は他人がいい製作委員会 
公式サイト:https://raisewataningaii.com
公式X(twitter):@raisetanin_pr

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