『名探偵コナン 隻眼の残像』見どころを考察 劇場版シリーズの“サブキャラ掘り下げ”が鍵に

『コナン』新作映画の見どころを考察

 毛利小五郎がキーパーソンに据えられるのは2005年に公開された『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』(以下、『水平線上の陰謀』)以来20年ぶりとなる。普段はコメディリリーフに徹することの多い小五郎だが、『水平線上の陰謀』では真犯人を追い詰めるシリアスでダンディな姿が印象的だ。『隻眼の残像』でも涙を流す小五郎の姿が印象的に映し出されたり、「ついてくるな、遊びじゃねえんだ」といつになく真剣な口調の小五郎のセリフが収録されている。普段の『コナン』では見れないクールでカッコ良い大人の小五郎の姿が楽しみだ。

劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』特報【2025年4月18日(金)公開】

 ハードボイルドな大和敢助、シリアスな背景を持つ高明、そしてダンディでクールな小五郎。こうしたキャラクターたちが活躍する『隻眼の残像』はいつになく大人な渋さのある作品になるのではないだろうか。本作で脚本を務める櫻井武晴はこれまでも『黒鉄の魚影』や『名探偵コナン ゼロの執行人』『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』といった劇場版『名探偵コナン』作品はもちろん、ドラマ『相棒』シリーズなどの脚本も担当しており、渋さのあるミステリーを得意としている。そうした渋さが作品に、そして各キャラクターたちに込められれば、本作はこれまで以上に『コナン』という作品の世界観を大きく拡張し、『コナン』の新しい扉を開く一作となるだろう。

■公開情報
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』
2025年4月18日(金)全国東宝系にて公開
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、高田裕司、速水奨、小清水亜美ほか
原作:青山剛昌『名探偵コナン』(小学館『週刊少年サンデー』連載中)
監督:重原克也
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
公式サイト:http://www.conan-movie.jp

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