横浜流星の恋愛ドラマが観られる喜び 『べらぼう』前の『わかっていても』は間違いなく必見

横浜流星の恋愛ドラマが観られる喜び

 横浜流星がABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』に出演することが発表された。

 10月31日の発表、そして12月9日から配信されるというこのスピード感に驚いた人も多いのではないだろうか。なぜなら、2025年1月からは横浜が主演を務めるNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』が待機しているからだ。

横浜流星、大河ドラマ『べらぼう』で自身と正反対の明るいキャラに 「朝からエンジン全開」

2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』で主演を務める横浜流星が、6月21日に京都・松竹撮影所で行われた取材会…

 横浜は6月から『べらぼう』の撮影に突入。演じる蔦屋重三郎を「(これまでの役の中でも)飛び抜けて明るい」と語っている。11月29日に公開される主演映画『正体』をはじめ、近年の出演作はどちらかといえば“陰”の強い役柄が多かっただけに、『べらぼう』でのギャップを楽しみにしていたファンは多いだろう。そんな矢先に届いたのが今回の『わかっていても』。近年の出演作でも恋愛にまつわるシーンが完全になかったわけではないが、“恋愛ドラマ”は実に約3年ぶりとなる。

 横浜が世間に“見つかった”作品である2019年放送『初めて恋をした日に読む話』(TBS系/以下『はじこい』)の記事を毎週執筆していたライターの佐藤結衣氏は、ピンク髪の横浜の衝撃を次のように語る。

「横浜さんの活躍はそれまでも目にしていましたが、『はじこい』で演じたピンク髪の“ゆりゆり”こと由利匡平役は衝撃でした。こんなにピュアな眼差しでまっすぐに自分の思いを伝えられる俳優がいるんだ!と。ゆりゆりはピンク髪でちょっと間違えると清潔感や誠実さとかけ離れた印象になりかねないのに、視聴者からとてもポジティブに受け取られていたように感じました。横浜さんは空手の世界大会で優勝されている過去があるように、一度何かを極めた人だからこその芯の強さを感じます。ゆりゆりのピンク髪も周りに流されて染めたのではなく、自分の揺るぎない意志を持ってあの色にしたんだと思わず納得してしまうものがありました。それはほかの作品でもそうなのですが、佇まいにも気品があり、何気ない立ち姿なども凛とした風格を感じます。『はじこい』では、一回りほど歳上の主人公・順子(深田恭子)に恋する役柄でしたが、当時22歳の横浜さんだからこそ出せる少年性と背伸び感も魅力でした。横浜さんご自身も会見などで共演者の方と話す様子を見ていて思うのですが、歳上にかわいがられる後輩感を兼ね備えている。そして、同じTBS火曜ドラマの『着飾る恋には理由があって』で演じたミニマリストの藤野駿役。ゆりゆりのような“熱さ”ではなく、どこか陰を持った色気がある役柄で、その後の出演作につながっていくキャラクターだったように思います。『わかっていても』の役柄は、駿に少し近いイメージかもしれません」

 近年の横浜は『流浪の月』『ヴィレッジ』『春に散る』『正体』など、肉体的にも精神的にも追い込まれる役柄を演じてきた。そうした積み重ねの上で再び恋愛ドラマに出演するという点に、大きな楽しみがあると佐藤氏は続ける。

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