“平成キャラクター”ブーム到来か? リラックマやたまごっち人気がZ世代を中心に再燃

 例えば、1990年代に社会現象を巻き起こした「たまごっち」。初代発売から25年以上経った今、Z世代を中心に再びブームが到来している。初代たまごっちで遊んでいた世代が、ちょうどZ世代の親世代となり、自身の子どもと一緒に楽しめるのは、歴史の長いキャラクターコンテンツならではの特徴だろう。

 また、「たまごっち」はTikTokでの積極的な宣伝戦略も功を奏している。ゆるっとした雰囲気ながらオチに工夫を凝らしたショートアニメには、思わずクスッと笑ってしまう中毒性が感じられる。こうした公式TikTokを活用した戦略は、リラックマでも展開されており、サンエックスが運営する公式TikTok「リラックマとすみっコぐらしたち」では、リラックマたちが、踊ったり、走り回ったりと、いろいろなことにチャレンジしている様子が投稿されている(※)。

 こうした、キャラクターものの再ブームは「たまごっち」だけにとどまらない。ファッション界では「エンジェルブルー」「メゾピアノ」「デイジーラヴァーズ」「ポンポネット」といった子ども服ブランドのナルミヤ・インターナショナルのキャラクターが、平成の少女たちの心をときめかせ、ファッション雑誌とともに一世を風靡した。最近では、これらの平成時代に人気を博したアパレルブランドが、当時学生だったミレニアル世代をターゲットに「復刻モノ」を展開。興味深いことに、Z世代からも支持を得ている。さらに、アパレルグッズだけでなく、カプセルトイで販売されるグッズも次々と完売するなど、幅広い商品展開で人気を集めているのだ。

 このように、「たまごっち」や「エンジェルブルー」などの1990年代・2000年代コンテンツが令和で再ブームとなっている流れの中で、リラックマの新作アニメも注目を集めている。『ハイキュー!!』シリーズや『怪獣8号』など、現在のアニメシーンを牽引する名作を数多く生み出してきたProduction I.Gとの化学反応で、リラックマワールドはアニメとしてどんな魅力を帯びていくのだろうか。令和の“平成キャラクターブーム”の波に乗り、リラックマがさらに多くの人々の心を癒す存在となることは間違いなさそうだ。

参照
※ https://www.tiktok.com/@sanx.official

■作品情報
『リラックマ』
原作:サンエックス
アニメーション制作:Production I.G
主題歌:幾田りら 「stay with me」(作詞・作曲:幾田りら、編曲:KOHD)
©SAN-X / チームリラックマ
リラックマ公式サイト:https://www.san-x.co.jp/rilakkuma/
リラックマ公式X(旧Twitter): https://x.com/rilakkuma_gyr

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