チェ・ジョンヒョプの魅力が炸裂! 主演最新作『偶然かな。』は必見の王道ラブストーリー
心を覗き込まずにはいられない、チェ・ジョンヒョプの演技
この王道ラブストーリーとも言える本作を魅力的にしている大きなポイントは、やはり主演を務めるジョンヒョプの繊細な演技だ。彼の出演作品を観ていると、つい彼を目で追ってしまう自分がいることに気がつく。仮に、他のキャラクターが注目されるシーンであっても「今、何を思っているのか?」「本当はどんな気持ちでいるのか?」と彼の表情が気になってしかたない。その繊細な感情の動きを見逃すまいと、ついつい画面に前のめりになってしまうのだ。
そうして瞳を覗き込んだ先に微細な心の変化を感じることができた際には、まるで自分だけが見つけたような感覚になることも。あるいは、こちらの想像を超えた屈託のない笑顔や、胸が締め付けられるような切ない表情にハッとさせられるときもある。
「どんな演技を見せてくれるのか」という期待と、「こんな顔もするんだ」という驚きに翻弄され、気づけばすっかりチェ・ジョンヒョプという沼から抜けられなくなっていくのだ。
そんなジョンヒョプの演技力が、フヨンというキャラクターで存分に発揮されている印象だ。フヨンは、人とのコミュニケーションよりも計算が得意というクールな優等生。大人になってもその淡々とした仕事ぶりに、数字にしか興味がなさそうだと誤解される場面も。
たしかにいつも言葉数も少なく、不意に撮られた笑顔の写真に自分自身でも「いつの間に?」と驚くほど表情の動きもほとんどないフヨン。しかし、そんな無表情なキャラクターであっても、ジョンヒョプが演じることで決して無感情なわけではないことが伝わってくるから不思議だ。
学業も仕事もそつなくこなしてきたフヨンだが、やるべきことをこなす日々をどこかつまらないと満たされずにいること。ホンジュに対する初めての恋心にどうしたらいいのか戸惑いながらも、少しずつ気持ちが大きくなっていく様子。そして、その距離が少しずつ縮まっていくことへの喜び……。直接的なセリフやわかりやすいアクションがなくとも、心の動きがその瞳から読み取ることができるのだ。
絶叫に激辛……いろんな顔を堪能できる第2話はファン必見
また、今作では19歳から29歳までのフヨンを演じることで、あどけない制服姿から洗練されたスーツ姿まで様々な出で立ちを披露している点でも、ジョンヒョプファンにはたまらない作品に仕上がっている。
加えて、周囲の人に対しては冷静沈着な態度を取りながら、ホンジュと過ごすひとときにだけ柔らかな表情を見せるなど、まさに“ツンデレ“な言動にも思わず頬が緩む。なかでも微笑ましいのが、ホンジュと遊園地に行くことになった第2話だ。
カチューシャをつけたデート仕様の姿がかわいらしいのはもちろんだが、実際にジェットコースターなどの絶叫系のアトラクションに乗り込んだ様子が、バラエティ番組顔負けの迫力満点な映像でつい笑ってしまった。
思わず顔を下に伏せてしまったり、目をつぶって衝撃に耐えようと準備していたり、安全装置にギュッと抱きついていたり……フヨンとしてのリアクションなのか、あるいはジョンヒョプの素が出たのかわからなくなる。まるでメイキング映像のような自然な笑顔が印象的だ。
また、ホンジュの挑発で始まった激辛カップ麺の早食い対決も必見。顔をそむけて咳き込んだのは演技か、それともリアルなリアクションなのか。その真相を探るべく何度も見返したくなる。さらに、観光地を巡った2人は韓服姿にも身を包む。お互いをスマホで撮影するのだが、ホンジュを愛しく眺める眼差しも相まって甘いシーンになった。
他にも、思わぬアクシデントに見舞われるちょっぴり残念な姿や、ホンジュと急接近してこちらまで耳が赤くなってしまいそうなシーンなど、話が進むごとに続々と新しい顔を見せてくれる。
完璧なカッコよさを醸し出しながらも、どこか手を差し伸べたくなる不器用さ、愛さずにはいられない人間らしさも同時に表現する。そんなチェ・ジョンヒョプという俳優を見つけることができた「偶然」にも、改めて感謝したくなる作品だ。
参照
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000276
https://www.mk.co.kr/jp/entertain/11081876
https://news.goo.ne.jp/article/wowkorea/entertainment/wowkorea-20240731wow047.html
■配信情報
『偶然かな。』
ディズニープラス スターにて独占配信中
(全8話/毎週月・火1話ずつ配信)
出演:キム・ソヒョン、チェ・ジョンヒョプ、ユン・ジオン、キム・ダソム
監督:ソン・ヒョヌク
脚本:パク・グロ
©︎IOKCOMPANY Co.,Ltd.