『正直にお伝えします⁉』コ・ギョンピョが持つ唯一無二の空気感 恋の三角関係に進展も?

 5月1日よりNetflixで『正直にお伝えします!?』の配信がスタートした。主演を務めるのは、『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』『月水金火木土』のコ・ギョンピョと、『九尾の狐とキケンな同居』『最愛の敵〜王たる宿命〜』のカン・ハンナだ。第1〜2話の配信後には、Netflixグローバルランキング(非英語シリーズ)の初登場8位となり、好スタートを切った。本稿では最新話となる第3話、第4話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 コ・ギョンピョ演じる、JBC放送局の人気アナウンサーのソン・キベクは、頭脳明晰で裕福な家庭に育ち、周囲からは「全てを持っている男」だと一目置かれていた。しかし、実際の彼は、貧困家庭に育ち、家の大黒柱として生活費を仕送りしながら、努力と嘘で今の地位を築き上げてきた。

 キベクは、人気アナウンサーとして、昼のニュースのメインキャスターを担当し、順調に出世街道をひた走っていた。そんなある日、昼の生放送中に起きたトラブルで、キベクの滑稽な姿が全国に大写しになってしまう。

 カン・ハンナ演じるJBCのバラエティ番組の放送作家オン・ウジュは、キベクにバラエティの素質があると見込み、担当していた番組にキベクを出演させるのだが、キベクの態度に腹を立て、彼を呼び出して叱りつける。しかし、あろうことかその場でキベクが感電するという事故が起き、その影響でキベクは嘘がつけなくなってしまう。物語の冒頭からとんでもない展開となった。

 キベクを演じるコ・ギョンピョは、2010年『ジャングルフィッシュ2』でデビュー後、数々の映画やドラマに出演し、2015年『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』のソヌ役で大ブレイクを果たす。以降、2017年『シカゴタイプライター』、2017年『最強配達人~夢みるカップル~』、2020年『プライバシー戦争』、2021年『九尾の狐とキケンな同居』、2022年には『月水金火木土』『コネクト』と人気作に立て続けに出演しており、最新主演映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』も好評で、グローバルスターとして大活躍中だ。

 ヒロインのオン・ウジュを演じるカン・ハンナは、2009年の映画『最後の帰り道』でデビュー。以降、映画やドラマで活躍し、2016年『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』で王女ヨナに扮し、悪女を見事に演じてみせた。2020年『スタートアップ:夢の扉』、2021年『九尾の狐とキケンな同居』、2022年『最愛の敵〜王たる宿命〜』と品のある美しさを持つ、意思の強い女性を多数演じてきたが、本作では柔らかい雰囲気を持つウジュ役で新たな魅力を見せている。

 第3話は、幼い頃のキベクが、母から優しい嘘をつくことを教わるシーンから始まる。キベクのつく嘘は、最初は小さな優しい嘘だったのが、やがて周囲が求めるような嘘をつくようになっていく。ひとつの嘘をつくと、その嘘を隠すための次の嘘が必要になる。そうしていつしか雪だるま式に膨らんだ嘘に、がんじがらめになってしまうのだ。

 キベクの嘘が大きく膨れ上がっていたところに、感電で嘘がつけなくなるという事態が起こるのだが、このことによってキベクは、ウジュと心を通わすようになっていく。ウジュは、海でキベクを偶然見かけ、彼が自殺を図ると誤解し、助けようと共に海に落ちてしまう。

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