『ドラゴンボール』『ドラクエ』などが登場 『忘却バッテリー』の“パロディ”が面白い!

『忘却バッテリー』は“パロディ”が最高!

 ここまでは原作コミックにも収録されているパロディについて語ってきたが、実のところ『忘却バッテリー』には原作での描写がない“アニメオリジナル”のパロディも存在する。第3話の序盤で山田が「親睦会」に藤堂と千早を誘う場面では、平成に大流行した「一期一会」のタッチで描かれたキャラクターのカットが登場。

 また同じく第3話で帝徳高校1年・国都英一郎が清峰と要に話しかけるシーンではネット上で流行した画像「スペースキャット」が出現。国都の「一体どうしてなんだい?」というセリフや、国都のことを覚えていない清峰と要の心情がより強調されるカットに仕上がっていた。

 視聴者の年代に合わせ、多くの人が知っているであろうネタを持ってくることで心を掴む演出には筆者も脱帽させられた。 スポーツ作品で“パロディ”を多く取り扱う作品は珍しく、本作における魅力の一つとなっていることは間違いない。『忘却バッテリー』では他にも多くのパロディを展開しており、どのようにアニメで再現されるのか気になるところ。またアニメではカットされてしまったものも存在するため、一度原作に目を通した上で視聴し、比較してみるのも一種の醍醐味ではないだろうか。

■放送情報
TVアニメ『忘却バッテリー』
テレ東系にて、毎週火曜24:00〜放送
リピート:毎週火曜8:00〜/毎週木曜14:00〜
※放送日時は予告なく変更になる場合あり
Prime Video にて、放送直後より毎週火曜配信
各種配信サービスにて、毎週水曜24:30より順次配信
※配信開始日はサービスによって変動する場合あり
原作:みかわ絵子(集英社『少年ジャンプ+』連載)
試合制作:高嶋栄充
監督:中園真登
キャスト:増田俊樹(清峰葉流火役)、宮野真守(要圭役)、阿座上洋平(藤堂葵役)、島﨑信長(千早瞬平役)、梶裕貴(山田太郎役)、山谷祥生(土屋和季役)、大塚剛央(国都英一郎役)、石井マーク(巻田広伸役)、河西健吾(桐島秋斗役)
シリーズ構成:横手美智子
副監督:飯田剛士
キャラクターデザイン:長谷川ひとみ
アクション作画監督:立中順平、徳丸昌大
美術監督:船隠雄貴
色彩設計:中野尚美
撮影監督:川下裕樹
3DCG監督:小川耕平
編集:吉武将人
音楽:菊谷知樹、山崎寛子
音響監督:名倉靖
音響効果:長谷川卓也
制作:MAPPA
オープニング・テーマ:Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
エンディング・テーマ:マカロニえんぴつ「忘レナ唄」
©みかわ絵子/集英社・KADOKAWA・MAPPA
公式サイト:boukyaku-battery.com
公式X(旧Twitter):@boukyakubattery

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