『【推しの子】』『テニプリ』『進撃の巨人』にも アニメおもしろグッズを振り返る

 毎年アニメの作品数が増えることで、幅が広がっていくのがアニメグッズだ。定番のアクリルスタンドやキーホルダー、さらには抱き枕まで様々なアニメグッズが展開される中、「それ誰が買うの?」というようなユニークなグッズが発売されることがある。今回は、そんな面白アニメグッズたちを紹介していく。

 例えば2019年、アニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』の劇場販売商品には、「アレクサンダー・シリコンモールド」があった。この商品は、エーデルローズ校のライバル・シュワルツローズ校に所属するメンバーで、「プリズムショーの破壊者」と称される「大和アレクサンダー」の筋骨隆々な体を模したデザインだ。

『キンプラ』はなぜ「応援上映」が好まれる? ファンが共有する刹那のきらめき

「すごくカルチャーショックでした。“アニメ”とか“映画”とかの常識を越えていて、終わった後は放心状態でした。上映中はずっと笑っち…

 製造元のムービックからは製品の特徴に関する注意点も発表されており、「作ってくださった方は感じていらっしゃるかもしれませんが、こちらのアレクサンダー氏、かなりの強固さを備えた重量級の仕上がりになります。召し上がる際、顎を痛めないようお気を付けください」というコメントがあった。(※)シリコンモールドということで、チョコレートや氷を作ることができるのだが、公式お墨付きの“固さ”は気になるところ。

 2019年には『ヒプノシスマイク』の公式グッズとして、「HPMIトレーディングフェイスパック」が登場した。この商品はファンの間で乾燥させて交換するなどして話題になった。そして今年、既存グループの「Buster Bros!!!」、「Fling Posse」、「麻天狼」、「MAD TRIGGER CREW」の4ディビジョンに加え、新たに「Bad Ass Temple」と「どついたれ本舗」が加わった新バージョンが発売された。

『ヒプノシスマイク』と『Paradox Live』が激突! アニメにおける“ラップ”を考える

大充実の2023年を締めくくる秋アニメが本格的にスタート。アニメファンならそれぞれに注目作があるでしょうが、全体を俯瞰して作品単…

 また、『進撃の巨人』では、作中に登場する「ジークの脊髄液入り赤ワイン」のリアル商品「マーレ産の赤ワイン」が2021年から販売されている。このワインはアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonに登場し、ジークの脊髄液が原因でリヴァイの部下やピクシス司令が巨人化するシーンで使われた。「マーレ産の赤ワイン」は、憲兵団の御用達の店でも提供されており、上官たちしか味わえない、兵団内でも噂の高級ワインという設定。オンラインストア「KURAND」には「※この赤ワインを飲んでも巨人にはなりません」と注意書きが書かれており、安心して口にできそうだ。

『進撃の巨人』ミカサはなぜ“もう一人の主人公”に? 不変の愛を持つヒロイン性を解説

物語の中で、強さと脆さが交錯する瞬間は、しばしば心を揺さぶるものだ。『進撃の巨人』では、これらが特にミカサ・アッカーマンを通じて…

 独特なアニメグッズと言えば、『テニスの王子様』こと通称『テニプリ』グッズが挙げられる。特に印象的なのは、キャラクターたちの表情を「首から上」のみでデザインした「アクセサリーゴムコレクション」だ。この斬新なデザインはX(旧Twitter)で「生首ヘアゴム」として一時的にトレンド入りした。2022年にナンジャタウンとのコラボレーションで販売されたこの商品は、そのインパクトで忘れがたい存在になったことだろう。

 さらに、2023年12月に開催された「ジャンプフェスタ2024」のメディコス・エンタテインメントブースでは、「スカイダイビングイヤリング」が登場した。氷帝学園のメンバーがスカイダイビングをしている姿を描いたこのアクセサリーは、他に類を見ない発想でファンに驚きを与えた。今回の2つの商品に限らず、「真田のふんどしアクリルスタンド」や「松明ライト」など、テニプリグッズはその斬新なアイデアで都度ファンを驚かせている。

関連記事