『舟を編む』新キャストに柴田恭兵×矢本悠馬×美村里江×岩松了×渡辺真起子×前田旺志郎

『舟を編む』新キャストに柴田恭兵ら

 NHK BS・NHK BSプレミアム4Kにて2024年2月18日より放送されるドラマ『舟を編む』の新キャストが発表された。

 本作は、三浦しをんの小説『舟を編む』を原作に、主人公・馬締ではなく、新入り社員・岸辺みどりの視点で物語を描くドラマ。脚本は、NHKドラマ『これは経費で落ちません!』などを手がけた蛭田直美が担当する。

 大手出版社・玄武書房の若手編集社員の岸辺みどりを池田エライザ、玄武書房の辞書編集部主任の馬締光也を野田洋次郎(RADWIMPS)が演じることが発表されていた。

 新たに発表されたキャストは6名。玄武書房初の中型辞書「大渡海」の発起人であり監修者・松本朋佑役を柴田恭兵、製紙会社・あけぼの製紙の営業担当・宮本慎一郎役を矢本悠馬、馬締の配偶者であり神楽坂で小料理店を営む板前・馬締香具矢役を美村里江、馬締を辞書編集部へ引き入れた元・玄武書房辞書編集部員・荒木公平役を岩松了、辞書編集部の事務員として雇われている契約社員・佐々木薫役を渡辺真起子、玄武書房・辞書編集部のアルバイトリーダー・天童充役を前田旺志郎がそれぞれ演じる。

コメント

柴田恭兵(松本朋佑役)

柴田恭兵(松本朋佑役)

『言葉』で思い出すのは、『舟を編む』の訓覇Pとは、『ハゲタカ』というドラマの時、撮影中、僕が肺がんになってしまって、「申し訳ないけど、続けることはできないかもしれない、代役を立ててもらえないか」と言ったら、「待ちます!」と言われたんです。その時の「待ちます」って言葉が強烈で、現場に戻ってきた時の「お帰りなさい」って皆が拍手で迎え入れてくれた時の温かさにすごく感激しました。そんな事があって、訓覇Pも居て、企画の高Pからも熱烈なラブレターを頂いて、1話の脚本を読んで、これはやろうと決めました。セリフって言葉のキャッチボールだから、今回初めての人ばかりなので、どんな球を投げてくれるんだろうって、ほんとに楽しみで、撮影して、とても素敵な、素直な方々で嬉しかったし、僕も素直なボールを投げ返せたらいいなと思ってやっています。松本先生は、温かくて優しくて、信念をしっかり持っていて、どこかチャーミング。台本が素晴らしいので、1話1話本当に胸を打つ。役者とスタッフが頑張ってこのドラマの舟を編んだら、きっと見て下さった人の心にちゃんとこのドラマの舟は届くと思うし、届いたらいいなと思います。

矢本悠馬(宮本慎一郎役)

矢本悠馬(宮本慎一郎役)

今回、台本を開いてみて、こんな世界があるのだと驚きました。辞書を作る方々の言葉に対する拘りや魅力、読みながら初めて知ることばかりで、どんどんページをめくる手が進んだのを覚えています。そうだよなー、辞書は勝手にずっとそこにあったわけじゃなくて誰かが生み出して、そして言葉が進化する度に辞書も進化する。辞書それぞれにも作り手の個性がある。少し想像すれば分かるはずなのに、辞書という絶対的な安心感に甘えていた気がします。自分は辞書の紙を担当する役柄なのですが、言葉もおもしろいですが、紙もなかなか深い世界です。早くこの作品の面白さを視聴者の方と分かち合いたい!そんな気持ちで撮影しております。

美村里江(馬締香具矢役)

美村里江(馬締香具矢役)

三浦しをんさんの小説が大好きで、連載中の挿絵からコミカライズなど担当された雲田はるこさんの画集まで持っている原作ファンです。映画もあったのにドラマ化?どんな風になるのかなと思っていたら、想像の遥か上を行く素晴らしい台本が次々と……。原作のエッセンスに「今」の時代性と映像の羽がプラスされた脚本家蛭田さんの玉稿。初読は最早新刊を待つただのファンになっており、役者業に限らず純粋に読書として楽しみ、言葉を綴る執筆業を営む目線でも幸せな時間を過ごしております。野田さん演じる“みっちゃん“の妻・香具矢として、またみどりちゃんはじめ辞書編集部の皆さんが寛げる割烹料理「月の裏」店主として、腕を振いたいと思います。

岩松了(荒木公平役)

岩松了(荒木公平役)

『舟を編む』は、社会派とか恋愛ものとか、ジャンルではくくれない良さがあると思います。辞書の中に入ってゆく人たちという独自の世界を描いてあって、このワンタッチで言葉もその意味も照合できる今の時代に、ひとつの言葉を、ああでもないこうでもないと言い合ってる人たちの姿は、シリアスなのかコミカルなのかも判然としない面白さがあります。と同時に、この効率優先の現代社会に、奥ゆかしくも静かに闘いを挑んでいるような趣きもあって、一出演者としては、その闘いに参加しているんだなと、身を引き締めている次第です。

渡辺真起子(佐々木薫役)

渡辺真起子(佐々木薫役)

このたびは、とても素敵な皆様とご一緒させていただき大変光栄です。「言葉」への興味が果てしなくあります。言葉は私と他者を結ぶとても大切なものです。上手に使うことはできていないし、学びきれていないことだらけですが、「舟を編む」この物語のように、コツコツと学んでいきたいと思っています。主人公のみどりさんの私の見つけ方を楽しみに、皆さんにご迷惑をかけないよう精一杯役割に努めさせていただきます。

前田旺志郎(天童充役)

前田旺志郎(天童充役)

自分の生活の中で言葉の意味を調べる時って知らない言葉が出てきたり聞いたりした時だけでした。しかし今回の作品に天童役として出させていただく事が決まり、普段から辞書と触れ合うように習慣づけるようになりました。その過程の中で知っている言葉の意味が辞書ではどのように説明されているのかを調べるのが楽しくなりました。作品の中でも沢山の言葉の説明が主人公たちの変化に繋がっていきます。言葉の意味には魅力がいっぱいで、その言葉を大切に扱う辞書作りに携わっている方を演じる事が出来る日々を楽しんでおります。作品を見て普段自分が扱っている言葉、言語を見つめ直し、発見や生きる上でのヒントと出会える方がいたらいいなと思います。その魅力を伝えられるように最後まで丁寧に天童を演じさせていただきます。

■放送情報
プレミアムドラマ『舟を編む ~私、辞書つくります~』
NHK BS・NHK BSプレミアム4Kにて、2024年2月18日(日)スタート 毎週日曜22:00~22:49放送
出演:池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎、岩松了、柴田恭兵ほか
原作:三浦しをん『舟を編む』
脚本:蛭田直美
音楽:Face 2 fake
演出:塚本連平、麻生学ほか
制作統括:高明希(AX-ON)、訓覇圭(NHK)
プロデューサー:岡宅真由美(アバンズゲート)、西紀州(AX-ON)
写真提供=NHK

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