劇場版『TOKYO MER』初回生産限定超豪華版Blu-rayは特典満載 クラフトカーに収納BOXも
2023年4月28日に公開され、興行収入45億円、観客動員340万人を超える大ヒットとなった劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』のBlu-ray&DVDが11月10日に発売された。
2021年夏に放送されたドラマ版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)について、あらためて説明は不要だろう。TOKYO MERは都知事直轄の医療組織で「死者を1人も出さないこと」がミッション。ERカーで災害や事故現場に急行し、傷病者を救ってきた。
劇場版ではチーフドクターの喜多見幸太(鈴木亮平)とTOKYO MERの“その後”が描かれる。元妻の高輪千晶(仲里依紗)と再婚し、幸せな日々を送る喜多見たちの前にかつてない試練が立ちはだかる。横浜ランドマークタワーを舞台に、大迫力の映像と息詰まる緊迫感によって、スクリーンにくぎ付けになった人も多かったはずだ。愛する人が取り残されたタワーの高層階に救命器具を担いで駆け上がり、絶望的な状況でも目の前の命を救うことを諦めない喜多見の姿に、思わず熱いものがこみ上げた。
号泣必至の本編に加えて、初回生産限定の超豪華版Blu-rayには、ERカー「T01」型の収納BOXに、豪華特典がこれでもかというくらい満載されている。ポストカード14枚セットには、ドラマ版TOKYO MERのメンバーはもちろん、劇場版から登場する新メンバーの潮見知広(ジェシー)や、喜多見と火花を散らすYOKOHAMA MERチーフドクターの鴨居友(杏)、東京消防庁即応対処部隊の千住隊長(要潤)も加わり、ヒーローたちの雄姿を確認できる。また、スタッフルームに置かれている涼香(佐藤栞里)とメンバーの集合写真や、喜多見と千晶の結婚式でのメモリアルショットも収められ、本作の世界を身近に感じることができる。
さらに、鴨居たちが乗る「Y01」クラフトカーも特典として付いてくる。鮮やかなライトブルーが映えるデザインを再現した車体は、別売の『TOKYO MER~隅田川ミッション~』Blu-ray&DVD付属の「T01」クラフトカー(初回生産限定)とあわせてコレクター意欲をかきたてられる。オリジナルのマスク&マスクケースで、気分はすっかりTOKYO MERの一員だ。
これだけでもファンなら十分にテンションが上がるが、さらにすごいのは、映像と音声の特典。本編ディスクを含む3枚に収録された特典映像と音声特典には、イベントやテレビ出演時の映像をはじめ、貴重な座談会が収められ、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の魅力を余すところなく伝える。
撮影の裏側が明かされる中で繰り返し強調されたのは、撮影現場の過酷さだ。横浜ランドマークタワーの高層階から非常階段で避難するシーンは、松木彩監督によれば、撮影は灼熱の炎天下で行われ、しかもロケ地は日本有数の高温を記録する地域だったとのこと。さらに、巨大なセットの中では実際に大量の炎を焚いて撮影された。暑さにも熱さにも負けない出演者の体を張った演技が、作品の熱量に直結していることが理解できる。
災害や事件現場を模したロケやセットでの撮影は、おのずと厳しいコンディションになりがちだ。音羽尚役の賀来賢人は「人生でいちばんきつい現場」とドラマの撮影を振り返り、看護師の蔵前夏梅を演じた菜々緒は冗談めかしつつも「続編を本当にやりたくないと思った」と吐露するほど。それでも「このメンバーとならやりたい」(菜々緒)、「1人でも欠けたら絶対に成立しない映画」(鈴木)とスタッフ・キャストが口をそろえるチームワークが大ヒット作のベースにある。