『この恋は不可抗力』ロウンの出演作が次々話題に 現実離れしたビジュアルと確かな演技力

 そして2022年に放送された、死を望む人々を止めようとする死神たちを描いたファンタジードラマ『明日』。ロウンは、あの世の「危機管理チーム」の新入社員となったジュヌンに扮する。扱う題材がシリアスで、涙腺を刺激する内容の中、情深いジュヌンが巻き起こす騒動に巻き込まれていく死神エリートたちの変化にも注目だ。

 これまで、ロウンは純粋で素直で「大型犬」に例えられるような、人懐っこく真っすぐなキャラクターを演じてきた。ローマ彫刻のような美しく彫りの深いビジュアルは、マンガの世界から本当に飛び出して来たかのようだ。黙っていればクールに見えるロウンだが、彼の演じるキャラクターには温かみがあり、どこかほんわかしている。これまで演じてきたキャラクターはその系統の役が多かったが、とうとう満を持してツンツンしたナルシスト系の俺様キャラを演じることに。

『この恋は不可抗力』(写真はJTBC公式サイトより)

 現在Netflixで配信中の『この恋は不可抗力』では、クールでナルシストな弁護士チャン・シンユに扮しているロウン。シンユは朝鮮時代からの呪いで遺伝病にかかっており、その呪いを解くチョ・ボア扮するイ・ホンジョと運命的な出会いを果たし、「愛の水」(惚れ薬の一種)によって恋に落ちていくという物語だ。

 本作は、「こんなロウンが観たかった!」のオンパレードで、好きな気持ちを抑えられないシンユの“押し”を、画面いっぱいの特大アップで繰り返し魅せてくれる演出がたまらない。美しい二重の眼差しと身長差、笑わないクールな表情に痺れる。愛の水を少し飲んだ、ホンジョの想い人であるクォン・ジェギョン(ハ・ジュン)との恋のトライアングルでは、シンユが見せる“男の嫉妬”に胸がキュンとなる。本作は、ロウンの出演作のなかでも、真っ先に人におすすめしたい代表作となるのは間違いないだろう。

 2023年下半期には、8月の『この恋は不可抗力』、9月の『いつかの君に』、10月の『婚礼大捷』とロウンの出演作が立て続けに放送・配信される。ファンミーティングも各国で開催し、個人活動が多忙なロウンは、9月18日に事務所との再契約を締結し、演技をはじめとする個人活動に専念することを発表。ボーイズグループ「SF9」での活動が観れなくなるのは寂しいところだが、ロウンが演技の世界でその才能を遺憾なく発揮してくれるのを今後も応援していきたい。

■配信情報
『この恋は不可抗力』
Netflixにて配信中
出演:チョ・ボア、ロウン、ハ・ジュン、ユラ
(写真はJTBC公式サイトより)

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