『ノキドア』“共犯者”に近い倒理×氷雨×穿地×美影の関係 6年前の事件の犯人は身近にいる?

 第7話で美影は、天川教授に「(6年前の事件の謎を)解くべきかどうか、迷っています」と打ち明けていた。この台詞を聞いた時、“犯人は身近にいる”と思ったのは筆者だけだろうか。4人の力を合わせても謎が解けなかったのは、それぞれが解かないようにしてきたから。きっと、美影はすでに犯人にたどり着いている。おそらく、倒理も。

「解かない方がいい謎なんて、この世には存在しない。重要なのは、出した答えをどう扱うかだ」

 天川教授の言葉を受けて、3人に再会する覚悟を決めた美影。謎を解くべきか悩んでいた彼の気持ちには、共感した人も多いのではないだろうか。大切な存在だからこそ、本当のことを知って失うのが怖い。だったら、見ないふりをした方がいい。そんなふうに思って、結論を出すのを先回しにしてしまった経験は、多かれ少なかれ誰にでもあるはずだ。

 おそらく、倒理の首を刺したのは、氷雨か穿地だと思う。だから、美影は謎を解くべきか悩んでいる。その不可解な事件の裏には、確実に何らかの動機が隠されていて、倒理本人もその動機の裏にある愛情に気づいているから(どんなことがあっても、手を出すのはいけないことだが)。どちらにせよ、倒理は自分を刺した犯人だと知りながら、平然と一緒に謎解きをしていることになる。それもまた、ひとつの“共犯関係”なのだろうか。

■放送情報
『ノッキンオン・ロックドドア』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:松村北斗(SixTONES)、西畑大吾(なにわ男子)、石橋静河、畑芽育
原作:青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』(徳間書店)
脚本:浜田秀哉
監督:堤幸彦ほか
音楽:fox capture plan
主題歌:SixTONES 「CREAK」
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、長澤佳也(オフィスクレッシェンド)、小林麻衣子(テレビ朝日)
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/knockin_on_locked_door/

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