掛け合いの演技で1番気をつけたことは？

――それぞれ過去にもご共演の機会があった方がいるかとは思いますが、『るろうに剣心』で改めてのご共演ということで、お互いの印象を教えてください。

高橋：3人とご一緒して思ったのは、とにかく作品作りに対する熱量が大きいんです。自分がキャラクターと向き合ったら、みんなもそれ以上の熱量で向き合ってくれるから、安心して自分の目の前のことだけに集中できるような。グルーヴが完成しているというか、あえて足並みを揃えなくても自然と同じ方を向いていられる方々だなと感じています。

斉藤：今回は僕が一応座長です。ただ李依ちゃんも言うように、やっぱり3人が隣にいてくれるから、自分がやるべき本筋に集中できるんですよね。みんないい人ですよ（笑）。

八代：ははっ（笑）。周りを全く気にしてないで居られる現場って、実はなかなかないのかもしれないです。

小市：お互い、変な気とかも遣わないですし……。

八代：そうそう。やるべきことを全力でできる環境だから、安心できる。

小市：確かに。この現場の3人は気を許せる方々だなって思います。でも、お芝居に対して皆さん本当に熱いので、自分が手を抜いたら置いていかれる危機感はあるんです。素敵な空気ですよね。

――剣心と薫、弥彦と左之助など、それぞれの関係性が垣間見えるところが本作の面白さでもあります。それぞれ掛け合いの演技で印象的に残っている場面を教えてください。

斉藤：左之助の初登場時、剣心との戦いの場面があるのですが、彼（八代）がとにかく熱い芝居をやっていて。でも剣心は左之助よりも強いので、そこに対等に向き合ってはいけないんです。ところが、“斉藤壮馬”としては彼の熱さに当てられて自分も真っ向勝負をしたくなっちゃって（笑）。剣心として熱がないわけでは全くないけれど、左之助と同じになっちゃいけない自制心と戦いました。

高橋：それありますよね！　私も弥彦に大声で「ブス！」って言われて！（笑）

全員：（爆笑）

高橋：最初の“ブ”の音から生意気なんですよ。それでこっちも「何よーっ！」ってなるんですけど（笑）。でもやりすぎると同級生同士のやりとりになっちゃうのでダメって言われて。

小市：そこは、ちゃんとお姉さんとして（笑）。

高橋：そうそう。「それは駄目でしょっ！」って叱る方向にいかないと。私も一応ちゃんと線引いてるところありました！

小市：そこもなんですけど、弥彦としては、かまってほしいかわいらしさは特に入れてるつもりはなくて。でも収録が終わると、大体3人がニコニコしながら「今日もかわいかったよ」って言ってくれるんです。

斉藤：それ言ってるわ〜（笑）。

小市：“小市”としては「弥彦ってそういうところあるよね」とは思うんですけど、弥彦としては（3人に対して）「テメェら……」って思っているかもしれないです（笑）。

全員：（爆笑）

――今回のアニメは世界9つの国と地域にて上映会が行われます。皆さんの思う『るろうに剣心』のワールドワイドな魅力とはなんだと思いますか？

斉藤：そもそも侍のカッコよさが、海外でも評価されている気がします。特にこの作品では、剣心の持つ逆刃刀に込められている意味や主人公が殺さずの誓いを立てている武士道も絡んできますし。どのキャラクターにもそのキャラなりの美学がありますよね。

八代：今言ってくれた美学と重なる部分でもありますが、義理人情の描き方が海外にも響く部分なんじゃないかなと思っていて。これは左之助を演じる上で、めちゃくちゃ大事にしていた部分でもあります。ふわっとしたものではあるけども、人と人が変わっていく上で、ものすごく大事な何か。それを通していく美しさによって伝わるものが、国内のみならずあるのかもしれないです。

高橋：剣に心で「剣心」っていう名前も、海外の方に刺さりそうですよね。『るろうに剣心』のタイトルだけじゃなくて、キャラの名前も知れ渡っている気がします。みんなが口に出しやすいキャラ名も、魅力の一つじゃないかなと。

小市：私は、アクションシーンのカッコ良さが響いてるのかなって思います。しかも、戦い方もそれぞれのスタイルがあるじゃないですか。そういう子供でも楽しめるアクション要素が海外人気にも火をつけている気がしますね。

己を知るために「DNA検査をやりたい」

――今回のアニメ『るろうに剣心』の放送は2クール連続放送と発表されてますが、年内に達成したい目標はありますか？

八代：怪我をしない。これにつきます。

斉藤：最近まで、（八代が）包帯を巻いていまして。

八代：役作りで……というのは冗談です（笑）。腕が折れまして。個人的なことなのですが、今年は30歳になって迎える節目の1年間で充実しているんですよ。ただ、体がついてきていないのか、こういう不備が出てきちゃったりして。やはり体も資本なので、まずは体が健康でないと。改めて残り1年、骨折することなく過ごしたいです。

斉藤：健康は大事ですからね。僕は、親知らずを抜きましょうか。

八代：いいね！

高橋：どこどこ〜？

斉藤：右腕！　間違えた……右上（笑）。

八代：流石に右腕は重傷すぎるね（笑）。

斉藤：（笑）。残ってる右上だけ抜いて、歯並びも矯正し始めたいなって思っていて。今後も需要がある限り、声優として芝居をやり続けたいと思うので、そのためには本当に体が資本ですから。自分もよりよくアップデートしていかないといけないので、まずちょっと親知らずを抜いてきます。

小市：私、あと3本残ってるんだよね。

斉藤：それはこの先、大変になるね。

小市：ですよね……よしっ！　私も今年中に全部抜いちゃいます！

八代：それは、マジでやめた方がいい（笑）

高橋：両方抜くと、ご飯食べられなくなっちゃうくらいだから（笑）。

小市：じゃあ、1本ずつ抜いていく目標にします！

高橋：そうしましょう。私は、DNA検査をやりたいです。「なにを食べると太りやすい」とかがわかるらしくて。自分にあってる食べ物をちゃんと知りたいなぁ。

斉藤：DNA検査いいね！　ただ、結構しっかりオプションつけるといいお値段しちゃうよね。だから、番組でやりましょう。

八代：それはぜひやりたい！

斉藤：己を知ることは、仕事にも繋がる大切なことですからね。

高橋：あっ！　健康診断で“けんしん”じゃん……。

小市：はははっ（笑）。

八代：上手いこと言うんじゃないよ（笑）。

――最後に、放送を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします！

斉藤：キャスト一同そして監督始め、チーム『るろうに剣心』の皆様と一丸となって全力でいろいろ意見し、制作を進めております。本当に我々自身も繰り返し見たくなるような素晴らしいアニメーションが出来上がっておりますので、剣心ファンの方も初めましての方も、ぜひ『るろうに剣心』の応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

■放送情報
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送、毎週木曜24:55〜放送
Prime Videoにて、毎週金曜12:00〜先行配信
各種配信サービスにて、毎週月曜12:00〜順次配信
原作：和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』（集英社 ジャンプコミックス刊）
監督：山本秀世
シリーズ構成・脚本：倉田英之
シリーズ構成・脚本協力：黒碕薫
キャラクターデザイン：西位輝実、内田陽子
衣装デザイン：なすか
プロップデザイン：小菅和久
メインアニメーター：北尾勝
アクションアニメーター：菊地勝則
音楽：髙見優
音響監督：納谷僚介
音響効果：小山恭正
色彩設計：篠原愛子
美術監督：齋藤幸洋
撮影監督：髙津純平
編集：長谷川舞
3DCGI：ライデンフィルム
アニメーション制作：ライデンフィルム
声の出演：緋村剣心：斉藤壮馬、神谷薫：高橋李依、明神弥彦：小市眞琴、相楽左之助：八代拓、高荷恵：大西沙織、四乃森蒼紫：内田雄馬、斎藤一：日野聡
オープニングテーマ：Ayase✕R-指定「飛天」（Sony Music Entertainment (Japan) Inc.）
エンディングテーマ：Reol「切っ先」（Sony Music Labels）
©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会
公式サイト：https：//rurouni-kenshin.com
公式X（旧Twitter）：@ruroken_anime
公式Instagram：@ruroken_official
公式TikTok：@ruroken_official

▼斉藤壮馬×高橋李依×小市眞琴×八代拓 チェキプレゼント▼

斉藤壮馬×高橋李依、小市眞琴×八代拓のサイン入りチェキをあわせて1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

【応募方法】
リアルサウンド映画部の公式X（旧Twitter）をフォロー＆該当ポストをリポストしていただいた方の中からプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンド映画部の公式XアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※複数のお申し込みが発覚した場合､ご応募は無効とさせていただく場合がございます。

＜リアルサウンド映画部　公式X＞
https://twitter.com/realsound_m

＜応募締切＞
9月14日（木）