橋本環奈にも“平成ギャル”の要素が？　『おむすび』は軽妙な根本ノンジ脚本との相性に期待

　本作の脚本を担当する根本は、最近では『合理的にあり得ない～探偵・上水流涼子の解明～』（カンテレ・フジテレビ系）を手がけていた。このドラマは、女探偵・上水流涼子（天海祐希）が大胆な行動とずば抜けた推理力でさまざまな依頼を解決していくというもの。その奇想天外すぎる依頼と解決方法以上に見どころとなったのが、涼子と相棒の貴山伸彦（松下洸平）のテンポの良い会話だった。両者の会話は、クスッと笑えるところを交えながら次第に依頼やその過程で起こってしまった事件の本質を捉えていった。このように根本の脚本にはコミカルでありながら言葉でのやりとりを大事にするという側面があるといえる。本作がフォーカスしようとしている「目には見えない大切なもの」にはきっと言葉も含まれていることだろう。

　『舞いあがれ』（2022年後期／NHK総合）なら、舞（福原遥）の幼なじみで夫となった貴司（赤楚衛二）や浪速大学時代に所属したなにわバードマンメンバー、現在放送中の『らんまん』（NHK総合）なら寿恵子（浜辺美波）や峰屋、そして東京大学の人たち。朝ドラといえば、ヒロインはもちろんのこと、周りのキャラクターも重要だ。『おむすび』のこれからの続報にも注目だ。

■放送情報
2024年度後期連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、2024年秋放送
主演：橋本環奈
脚本：根本ノンジ
制作統括：宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー：管原浩