『劇場版 呪術廻戦 0』で“語られなかった”夏油傑と五条悟の言葉 第2期への最大の伏線が

 『劇場版 呪術廻戦 0』が、7月5日19時よりMBS/TBS系列にて地上波初放送される。翌日7月6日からはシリーズ第2期『呪術廻戦』「懐玉・玉折」が放送開始予定で、ファンにとってはアニメ第2期放送前夜をさらに楽しむための復習の時間となるに違いない。しかし本作は、『呪術廻戦』シリーズ未視聴の方にこそ観てほしい作品でもある。

 『劇場版 呪術廻戦 0』で描かれるのは『呪術廻戦』本編の前日譚。結婚の約束を交わした幼なじみの呪いを解くために呪術師となった乙骨憂太を主人公として描いた本作は、公開156日間で動員数977万人以上、興行収入137億円突破という記録破りの成果を残した。異例の大ヒットを呼んだ『劇場版 呪術廻戦 0』だが、その面白さは“物語のわかりやすさ”にあると言っても過言ではない。

『劇場版 呪術廻戦 0』公開後PV|大ヒット上映中

 『呪術廻戦』はすでにアニメ第1期が放送終了しているが、第1期を未視聴の場合でも『劇場版 呪術廻戦 0』は初見で十分に楽しむことができるはずだ。その理由は『劇場版 呪術廻戦 0』がシリーズから独立したスピンオフのような位置付けにあり、初登場となる乙骨を主人公として物語が進むからだ。

 本編では主人公・虎杖悠仁が呪術高専に一年生として入学することになるが、劇場版では、本編の1年前、2017年の出来事を乙骨の視点で描く。呪術師の世界に足を踏み入れた乙骨に対して「説明」が入る場面も多いので、視聴者も呪術師の役割や用語を端的に理解できる。つまり前提知識を必要とせずに、『週刊少年ジャンプ』(集英社)らしい友情・努力・勝利のハートフルな展開や、呪霊との鬼気迫るアクションシーンなど、『呪術廻戦』の世界観がギュッと詰まった1時間45分を堪能できるのが『劇場版 呪術廻戦 0』なのである。そのため、原作やアニメ第1期の全話をチェックする時間がない場合、本作を“初めての『呪術廻戦』”に選ぶことをすすめたい。

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