“旅する”デザイナーと仲間たちによるロードムービー 『ファッション・リイマジン』公開へ
女性ファッションブランド「Mother of Pearl」のクリエイティブ・ディレクター、エイミー・パウニーに密着したイギリス発のロードムービー『Fashion Reimagined(原題)』が、『ファッション・リイマジン』の邦題で9月22日に公開されることが決定。あわせて日本版予告編とポスタービジュアルが公開された。
現代アーティストのダミアン・ハーストの妻だったマイア・ノーマンによって2002年に設立された女性ファッションブランド「Mother of Pearl」。2017年4月、英国ファッション協議会とVOGUEは、その年の英国最優秀新人デザイナーに、「Mother of Pearl」のクリエイティブ・ディレクター、エイミー・パウニーを選んだ。当時のファッション業界は大量消費の真っ只中、農場では児童労働がまかりとおり、環境を汚染する化学肥料を使う製造工程は当たり前、CO2の排出量もファッション業界を1つの国と考えると中国やアメリカに次ぐ量だった。その状況に危機感を覚えた、環境活動家の両親をもつパウニー。彼女は、この「Mother of Pearl」を、新人賞受賞で獲得した賞金の10万ポンドをもとに、原材料から製造過程まで、すべてにおいて、自身の生き方のルーツにもつながるサステナブルなブランドに変革することを決意し、新たなラインを「No Frills」(飾りは要らない)と名づける。しかし、新コレクションのデビューまで18カ月というタイムリミットの中、彼女とチームはさまざまな困難に遭遇。しかし“地球を壊さず、常識を壊す”という信念を貫くために、パウニーは仲間たちと共に地球の裏側まで足を運び、立ち向かっていく。
監督を務めたのは、本作が長編映画デビューとなったベッキー・ハトナー。ハトナーは1年半以上もの間パウニーに密着、ウルグアイやペルー、オーストリアといった国へ一緒に飛び、カメラを回し、コレクション完成までの道のりを撮影し、ロードムービーとして完成させた。
公開された日本版予告編では、VOGUEが選ぶ英国新人デザイナー賞を受賞したパウニーが、獲得した10万ポンドの賞金を手にサステナブルなブランド「No Frills」を立ち上げるために奮闘する姿が映し出されている。そして、“毎年兆単位の服が作られ、その5分の3が購入した年に捨てられ”“ファッション産業が1つの国だとすると、二酸化炭素排出量が世界で3位“という事実を改めて目にした彼女が、“理想の素材”を求めて、仲間とともにウルグアイ、ペルー、オーストラリアなど地球の裏側まで旅をするエイミーの様子も映し出されている。
日本版ポスタービジュアルには、「No Frills」の象徴でもあるパールの装飾が特徴的なデザインに切り取られたシルエットの中で、パウニー自身が、広大な自然と一体化するような姿が捉えられている。
■公開情報
『ファッション・リイマジン』
9月22日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
出演:エイミー・パウニー、クロエ・マークス、ペドロ・オテギ
監督:ベッキー・ハトナー
配給:フラッグ
2022年/イギリス/英語/カラー/ビスタ/100分/日本語字幕:古田由紀子/原題:Fashion Reimagined/映倫区分:G
©︎2022 Fashion Reimagined Ltd
公式サイト:Fashion-Reimagine.jp
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