『らんまん』神木隆之介と浜辺美波の恋の行方は? 朝ドラの名告白シーンを振り返る

 全130話を予定している連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)。もうまもなく折り返し地点を迎えようとしている中、注目されているのが、万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の恋の行方だ。

 ついに習得した石版印刷の技術をもとに植物学雑誌を完成させた万太郎。ひいては自分が何者かを表す一つの証明を手に入れた彼が今、すべきことは一つ。寿恵子を迎えに行くことである。主人公とそのお相手の想いが結ばれるシーンは、物語の中間地点における最大の見せ場。カエル(寿恵子が最初に使っていた万太郎の呼び名)が王子様に変わる瞬間を前に、これまでの朝ドラで飛び出した名告白&プロポーズを振り返ってみよう。

 心に残る告白シーンというのは大抵、台詞がいい。例えば、印象的だったのは『スカーレット』(NHK総合)のヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)からの告白に対する八郎(松下洸平)の答えだ。喜美子が職場で出会い、陶芸を教わる中で惹かれていった八郎は硬派な青年。喜美子に名前で呼んでほしいと言われた時も、「付き合ってもない人のことを気軽に名前では呼べない」と返す真面目っぷりだ。そんな八郎が喜美子からの告白を受け、「抱き寄せてもいいですか?」と言ってそっと彼女の肩を抱くシーンに多くの人が身悶えさせられた。一見シンプルな言葉だが、何も言わず抱きしめるのではなく、わざわざ許可を取るところに彼の誠実さが表れている。

『カムカムエヴリバディ』安子と稔の恋を振り返る ロミジュリ要素はやはり悲恋に向かうか

1939年に出会った安子(上白石萌音)と稔(松村北斗)。14歳の安子が和菓子屋で店番をしていると、品のある大学生の稔が汗を拭きな…

 誠実といえば、『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)で“稔さん”として愛された1人目のヒロイン・安子(上白石萌音)の恋のお相手である稔(松村北斗)も。彼は地元で有名な名家の長男で、父の取引先である銀行の頭取の娘と縁談することが決まっていた。しかし、心惹かれていた安子の見合いが決まったことで想いが溢れ、彼女の両親の前で「親の決めた相手じゃのうて、安子さんとともにおりたい」と事実上のプロポーズ。その直球な告白に、これから訪れるであろう困難に立ち向かっていこうという彼の覚悟が滲んだ。

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