眞栄田郷敦、『どうする家康』で偉大な父を持つ役を演じて 「勝頼の思いには共感」

眞栄田郷敦、武田勝頼への共感を語る

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』出演の眞栄田郷敦よりコメントが寄せられた。

 本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 眞栄田が演じたのは、戦国最強の武将・武田信玄(阿部寛)の息子である武田勝頼。眞栄田は勝頼について、「偉大な父を超えるため、周りの誰よりも努力も重ねてきた人物なのだろうと台本を読んで感じました」とその人物像を分析。また、古沢良太脚本については、「自分が演じていても自然と気持ちが入っていく感覚が何度もありました」とその魅力を語った。

眞栄田郷敦(武田勝頼役)コメント

『どうする家康』武田勝頼(眞栄田郷敦)

父・武田信玄を演じた阿部寛との共演について

阿部さんはカメラが回っていないところでは温和で優しい方ですけれど、いざ撮影が始まると、いらっしゃるだけで武田信玄としての威厳や存在感が感じられて。勝頼は信玄に対する尊敬、そして信玄を超えたいという思いの強い人物ですが、阿部さんとご一緒させて頂いたことで、自然と勝頼の思いを理解できた気がします。特に信玄が亡くなってからは、勝頼も信玄に負けない存在感を表現しなくてはならなかったので、阿部さんのお芝居を見て学び、少しでも吸収したいと思いながらご一緒していました。

勝頼の人物像について

史実から、勝頼に対して“信玄を超えられなかった無能な武将”というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、今作での描かれ方は少し違っていて。とにかく信玄を尊敬し、武田家にうまれたことに誇りを持っている。信玄に負けない頭の良さ、人を引きつける魅力があるし、若気の至りでつっぱしってしまう部分もありますが、偉大な父を超えるため、周りの誰よりも努力も重ねてきた人物なのだろうと台本を読んで感じました。クランクイン前に勝頼や武田家について歴史も学び直しましたが、最後はやはり今回の脚本の中でどういうキャラクターにしていくか、どうしたらより面白くなるかという部分に重きを置いて役を構築していきました。勝頼は、軸として「武田信玄を超えたい」「武田家が天下を取る」と強く思っていて。勝頼のように父の後を継ぐということではありませんが、僕も同じ俳優の仕事をしている偉大な父がいたので、気持ちの面で理解できる部分もありました。僕自身日頃から感じている訳ではありませんが、勝頼が信玄と比べられるように、僕のこともそういう目でご覧になる視聴者の方もいらっしゃるでしょうし。家のことを背負いつつ、でも自分らしく生きようとする勝頼の思いには共感しました。

古沢良太脚本の魅力

古沢さんは数々の名台詞を書かれている印象がありますが、今作は特定の“このセリフが良い”というよりは、セリフの連なりというか、リズムがとても心地よくて。自分が演じていても自然と気持ちが入っていく感覚が何度もありました。中でも、第22回で長篠の戦いの前に自分の軍に対してスピーチをするシーンは特に演じていて気持ちも乗りましたしぐっとくるものがあり、心に残っています。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

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