橋本さとし、『どうする家康』山県昌景としての最期を語る 「忠義を果たす選択をした」

橋本さとし、山県昌景としての最期を語る

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』出演の橋本さとしよりコメントが寄せられた。

 本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 橋本が演じたのは、若きころより信玄を支えた筆頭重臣・山県昌景。橋本は昌景としての第22回の最期のシーンについて、「死を望んだのではなく、勝つ事への執着を捨て家臣としての忠義を果たす選択をしたのだと思います」とコメント。また、「眞栄田郷敦さん演じる勝頼があまりにも神々しく眩しく、武田軍の兵士の方々の気迫も凄まじく、『先陣を仕りまする!』と名乗り出るシーンは役者としても昌景としてもリンクして、覚悟と闘志に火がつくシーンとなりました」と撮影を振り返った。

橋本さとし(山県昌景役)コメント

『どうする家康』山県昌景(橋本さとし)

山県昌景の人物像、役づくりについて

戦国最強武田軍の中でも筆頭に上がる赤備えの部隊を率いる猛将・山県昌景を演じるにあたり、まず意識したのは……何も言わずしてもそこに居るだけで百戦錬磨の凄みが出ることです。史実では140㎝ほどの小柄だったと言われていますが、きっと184㎝の私より大きなオーラを発していたのではないかと想像し、逆にデカい体と濃い顔面で臨みました。

最期のシーンについて

武力だけでなく知略にも長けていた戦のプロフェッショナルだった昌景は、決して負け戦はしなかったはずです。死を望んだのではなく、勝つ事への執着を捨て家臣としての忠義を果たす選択をしたのだと思います。設楽原の戦いでは決死の覚悟で騎馬隊で鉄砲に立ち向かって行ったのではないかと思われます。最後まで武士の誇りを貫き死す姿を演じる事が、猛将山県昌景への私なりの務めだと思いました。現場での眞栄田郷敦さん演じる勝頼があまりにも神々しく眩しく、武田軍の兵士の方々の気迫も凄まじく、「先陣を仕りまする!」と名乗り出るシーンは役者としても昌景としてもリンクして、覚悟と闘志に火がつくシーンとなりました。

武田家への思い

武田軍の撮影現場では、阿部寛さんの存在感を筆頭に、会話は最小限で其々が猛将に没頭していたという印象です。そのままの空気感が映像で伝わっていると思います。20歳の若さで信玄直属の部隊長に抜擢され、信玄への謀反に加担していた実兄・虎昌を密告するなど、相当武田家への忠義は熱かったと思います。それだけでなく、昌景討死の際に首級を的に奪われないよう家臣が持ち帰るほど、部下からも慕われていたのではないでしょうか。少しドラマチックになりますが……最期に天を仰ぎ見た先に信玄公を思い描きました。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

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