松井玲奈、『どうする家康』お万の人生を感じて 「そうせざるを得なかった背景がある」

『どうする家康』松井玲奈インタビュー

 『どうする家康』第19回「お手付きしてどうする!」に侍女のお万役として松井玲奈が初登場した。お万は家康(松本潤)の側室となる人物。第19回では、風呂場で家康と密着するシーンが描かれた。初共演となった松本潤との撮影裏や、お万の“強さ”を表現する上で心がけたことなど話を聞いた。

「『あ、綺麗だな』と思ったらセリフが飛びました(笑)

――古沢良太さんによる脚本を読んでどのような感想を持ちましたか?

松井玲奈(以下、松井):テンポがよくて、緩急のある、楽しい脚本と最初に読んだ時に思いました。第19回はとてもコミカルな感じがしています。いろんな仕掛けや駆け引きがあるんですけど、お万との関係が明るみに出た時の家臣団が殿(徳川家康/松本潤)のことをニヤニヤしながら見ている感じは、まるで男子高校生がコソコソ喋って、キャッキャしているようにも見えました(笑)。お万が自分の意志を持って、人生の中での大きな決断をするために動いていく、その感情の動きは自分が演じる身として読んでいても共感できる部分が多かったです。

――松本潤さんとの共演はいかがでしたか?

松井:基本的に2人でいるのがお風呂の場面だったので、常に2人ともびしょびしょで(笑)。不思議な空間だなとも思っていたんですけど、松本さんがお部屋の真ん中でどんと座っていてくださったので、背中が家康様みたいに見えてきて。触れる時も緊張しますし、でもそこを奮い立たせて、触りにいかないといけない。佇まいから助けていただく部分がとても多かったなと思いました。

――お風呂でのシーンは、徐々に親密さが増していく、妖艶な感じがありました。

松井:ああいったお手伝いの方って着物のたもとをしっかり紐で縛って、動きやすいようにしているんですけど、それをあえて垂らしたままで、二の腕がチラッと見えるようにしようとディレクションにしていただいて。そして妖艶さを出すために、あえて動作をゆっくりにするよう心がけました。

――松本さんとのシーンで印象に残っているエピソードはありますか?

松井:松本さんの前に回って、お顔の汗を拭く場面があったんですけど、本番であまりにも松本さんのまつ毛が長くて、「あ、綺麗だな」と思ったらセリフが飛びました(笑)。「あ、飛んじゃった。変な間ができちゃった。けど、大丈夫」と思って、そのまま続けました(笑)。

――役者としての松本潤さんは、松井さんにどのように映りましたか?

松井:今回初めてお芝居を一緒にさせてもらったのですが、振り幅がとても大きい方というのを感じていて。お万と一緒にいる時はどっしりと構えてなんでもない風に装っているんですけど、お万が部屋から出て行った時にとてもコミカルなアドリブをされていたので、その振り幅が現場で見ていて楽しかったです。

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