『良くも、悪くも、だって母親』ガンホ&ミジュの甘い過去 キム・ジウンが鮮烈な印象残す

 “毒母”に育てられた検事が、事故で7歳に戻り、母と息子が子育てをやり直す。Netflixで配信中の韓国ドラマ『良くも、悪くも、だって母親』。イケメン俳優として人気のイ・ドヒョンが、クールで冷酷な検事と純粋無垢な7歳児を演じる、Netflixの「今日のTV番組TOP10」常連作品だ。(※以下、第6話までのネタバレあり)

 第1話~第4話では、イ・ドヒョン演じるチェ・ガンホが、母であるラ・ミラン演じるチン・ヨンスンの厳しすぎる子育てによって、愛情不足の冷酷な検事となるが、事故に遭って記憶が7歳の頃に戻ってしまうまでが描かれた。

 本作は、子を想うあまり選んだ厳しい子育てが息子ガンホを追い詰め、心を閉ざさせてしまったヨンスンとガンホの親子関係が描かれる。2人が新たにやり直すという光に向かって進んでいくストーリーを中心に、復讐や周囲の人々との触れ合いが映し出されていく。中でも、イ・ドヒョンが、初々しい高校生(制服姿がかわいい!)から、颯爽とスーツを着こなす検事、さらには車椅子に乗る無垢な7歳児までを演じ分けているのが見どころのひとつだ。

 そして第5話、第6話は、ガンホの過去の恋にフォーカスし、幼なじみで初恋の相手であるイ・ミジュ(アン・ウンジン)とのラブラブシーンが盛りだくさんの胸キュン必至回となっている。

 ガンホはミジュと再会するが彼女のことを覚えておらず、ミジュはショックを受ける。そしてガンホの身に起こったことを聞いたミジュは、ガンホとの過去を思い出す。司法試験を受けるガンホと彼を支えるミジュは、互いに深く愛し合う、仲の良いカップルだった。同じ日に生まれた2人は、誕生日も共に祝い、ラーメンを食べながらキスをする。回想で描かれるガンホとミジュの過去は、糖度100%の溶けそうな激甘シーンがてんこ盛りで、互いを溺愛する2人の姿は、ずっと観ていたい幸せな場面として描かれている。特に、1本の麺をすすり合っていくキスシーン! ミジュを演じるアン・ウンジンが、かわいくてならない。

 一方のガンホも、ミジュの姿を見てから胸が苦しくてたまらない。7歳児に戻ったガンホは胸の苦しさの理由がわからず、母ヨンスンに「きれいな人を見てから苦しくなった」と伝える。ガンホの失った記憶の中に、ミジュへの愛があり、(おそらく復讐のために)別れを選んだミジュに対する想いが、胸の苦しさとして現れた場面だ。記憶は失っていても、心は覚えているという切なさ。ガンホは、ミジュに会いたくてたまらず、理由をつけては、ミジュのもとへ行くようになる。しかし、ミジュはガンホを避けようとし、自身の子供である双子たちにも、ガンホと会わないように言い放つ。

関連記事