『Dr.チョコレート』坂口健太郎が口にした後悔 白山乃愛が失われた家族を取り戻す物語

 もちろんこのドラマの根幹にあるのは、2年前の事件を契機に野田と唯が真犯人を追う共闘関係であり、闇医者という共犯関係である。今回別行動だった野田は、緊急オペがあることを知らされてテレビ局まで走ってやってくるのだが、到着したのは万事無事に済んでからのこと。そこで野田は唯に危ないことはするなと叱り、闇医者をさせていることの後悔も口にする。この一連とラストの授業参観のシーンで、野田と唯の間にはもうひとつ擬似親子としての関係があることが改めて強調され、同時にチームが擬似的な家族であることも証明される。

 2年前の爆発事故の直後に“生きること”を与えてくれた唯への恩を返すように、野田は唯に平穏無事に“生きていくこと”を与えようとする。そしてその唯は闇医者として、オペを通して患者たちに“生きること”を与え、その報酬として得たチョコレートをチームに共有し、唯は失われた“家族”を取り戻す。すべてが輪のように繋がっているのが見えることで、オペの前に唯が言う「命はひとつ、誰にも平等にね」という言葉にも説得力が生まれるのである。

■放送情報
『Dr.チョコレート』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演:坂口健太郎、白山乃愛、西野七瀬、葵わかな、鈴木紗理奈、前田旺志郎、古川雄大、小澤征悦、斉藤由貴ほか
企画・原案:秋元康
脚本:渡辺雄介
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:藤森真実、岩崎広樹、本多繁勝
演出:佐久間紀佳、南雲聖一、宮下直之
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dr-chocolate/
公式Twitter:@drchocolate_ntv
公式Instagram:@drchocolate_ntv

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