『それパク』第三者の視点から語られた重岡大毅の正体 次なる一手を企む田辺誠一の狙いは

 『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)第4話では、北脇(重岡大毅)の過去が明らかになる。第3話が特に顕著と言えるが、本作は亜季(芳根京子)の視点や感情がメインとなっており、北脇の思いはあまり見えてこない一方通行のコンビとして2人が描かれてもいた。そのミステリアスな部分は第4話で亜季から投げかけられる「北脇さんは一体何者なんですか?」というセリフに込められているが、その正体が今回第三者の視点から語られることとなる。

 改めてだが、北脇は「月夜野ドリンク」の親会社「上毛高分子化学工業」からやってきた弁理士の資格を持つエリート社員。合理的で冷徹というのが月夜野の社内でのイメージだが、上毛化学の知財部員・白瀬(金澤美穂)は「面倒見が良くて熱い」と、さらに彼と同期の南(吉村界人)からは北脇がもともと開発部の研究員だったことを亜季は聞く。

 南が話すのは亜季が知る北脇とは真逆の開発に情熱を燃やす姿。だが、北脇は知財部員という立場から、ライバルであり、戦友でもあった南の汗と涙の結晶を守ることを決めた。後に亜季は北脇本人から、南が研究員として特別な才能を持ち、同時に「才能というのは、誰しも欲しいものを分け与えられるわけではない。それなら、彼の研究を守る立場になろうと思った」という言葉を聞くことになる。

 さらに北脇が続けたのは「僕には弁理士としての才覚がある。藤崎さんにもあるかもしれない」という聞き間違いかと思うような意外な一言だった。白瀬が言っていた「いいコンビ」「あなたとよく似ている」という言葉も印象的で、もしかしたら我々は北脇を勘違いしているのではないかと思えてくる。さらに、亜季の親友・ゆみ(福地桃子)のハンドメイドブランド「ふてぶてリリイ」の弁理士まで北脇が務めているという、月夜野での顔は北脇にとっての一部でしかないことが分かる。

 また、知財として、第4話でテーマになったのは「商標出願」。縄文土器に描かれた模様から生まれた「ツキヨン」を、月夜野が発足した「ムーンナイトプロジェクト」のイメージキャラクターに商標出願しようとするが、亜季はこれを「みんなのものではなくなるのではないか」と出願を取りやめにする。結果的に、「ツキヨン」を商標出願したライバル会社・ハッピースマイルビバレッジが炎上。亜季の言う通りに、それは「取るべきではない陣」であった。ハッピースマイルの田所(田辺誠一)は謝罪会見を開くも、次なる一手として月夜野の開発部・窪地(豊田裕大)に狙いを定めていた。第5話では、ドラマにも協力的な特許庁がついに登場。北脇とゆみ、亜季と五木(渡辺大知)の特許庁ダブルデートへと発展していく。

■放送情報
『それってパクリじゃないですか?』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:芳根京子、重岡大毅(ジャニーズWEST)、常盤貴子、渡辺大知、福地桃子、朝倉あき、豊田裕大、諏訪雅、高橋努、相島一之、赤井英和、野間口徹、ともさかりえ、田辺誠一
原作:奥乃桜子『それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜』(集英社オレンジ文庫刊)
脚本:丑尾健太郎
演出:中島悟ほか
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:枝見洋子、森雅弘、岡宅真由美(アバンズゲート)
オープニング曲:ジャニーズ WEST 「パロディ」(ジャニーズ エンタテイメント)
制作協力:AX-ON、アバンズゲート
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/sorepaku/
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