板垣李光人、『どうする家康』井伊直政役への決意 「僕だけが演じられる人物だと信じて」

板垣李光人、井伊直政役への決意

 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』出演の板垣李光人よりコメントが寄せられた。

 本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 板垣が演じるのは、徳川四天王の一人となる井伊直政(虎松)。板垣は直政を演じる前に彦根の清涼寺を訪れたそうで、「『演じさせていただきます』とご報告でき、力をいただけたような気がしました」と振り返る。

 『おんな城主 直虎』では同役を菅田将暉が演じている。その点については、「過去作はあまり意識せず、『どうする家康』の井伊直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています。物語の中で直政が年を重ねていく中で、自分自身も成長出来るよう努めたいです」とコメントを寄せた。

板垣李光人(井伊直政役)コメント全文

『どうする家康』の収録に参加して

収録に途中から参加したので、現場の空気もできあがっている時期でしたし、しかも現場には素晴らしい先輩ばかりという環境。特に参加して間もない頃は、緊張の連続でした。でも、井伊直政も徳川家臣団に途中から加わりますし、家臣団の他のメンバーとも年齢が離れていたので、直政の思いを身をもって感じられているような気がしました。良い緊張感が芝居にもプラスに働いたかなと思っています。収録に参加するにあたっては、直政が生まれた井伊谷(静岡県浜松市)や晩年を過ごす彦根(滋賀県)など、ゆかりの地を巡りました。中でも1番印象に残っているのは、直政のお墓がある彦根の清涼寺です。「演じさせていただきます」とご報告でき、力をいただけたような気がしましたし、いよいよ始まるんだと、改めて気合いが入ったのを覚えています。

大河ドラマに前回出演させていただいたのは『青天を衝け』でした。時代も違いますが、前作との1番大きな差は、何より死を常に意識するという部分ですよね。『青天を衝け』で演じた徳川昭武は、パリにも行き、国をよくするために役立てることを見て学び……というシーンも印象に残っていますが、今回は国をよくするということに加えて、何より死と隣合わせ。常に走り続けている感覚で、緊張感が違います。いつ何がどう転ぶか分からないし、誰が襲ってくるかも分からない中、24時間過ごしているので。そうなると、自ずと所作も変わりますし、その差は演じていて面白いなと思います。

どんな井伊直政を演じたい?

時代劇は物語のベースに史実があります。さらに、大河ドラマは過去に同じ役を演じた先輩方もいらっしゃいます。『青天を衝け』の徳川昭武は、ほぼ初めてフォーカスされるような人物だったので役をつくり易い面もありましたが、今作の井伊直政は、例えば『おんな城主直虎』で菅田将暉さんが演じられていたのを僕も拝見していましたし、視聴者の皆さんの中にも思い描く作品があったり、特定の役者さんの印象が強いという方もいらっしゃると思います。そうした中で、史実というベースは持ちながらも、自分なりに、『どうする家康』という世界に生きる井伊直政をつくりあげていくのはプレッシャーでもあり、特殊な環境ですよね。でも、過去作はあまり意識せず、『どうする家康』の井伊直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています。物語の中で直政が年を重ねていく中で、自分自身も成長出来るよう努めたいです。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

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