野間口徹が日曜の夜を盛り上げる 『どうする家康』『ブラッシュアップライフ』で見せた顔

 リアルサウンド映画部の検索欄で「野間口徹」の名前を入れると566件もの記事がヒットする(ちなみに松本潤では339件、安藤サクラでは443件)。野間口が数多くの映画・ドラマに出演してきたこと、多くの作り手に求められてきた証といえる。

 2022年はドラマ作品だけでも10本以上に出演。出演映画は6本も公開されるなど、日本の映像シーンになくてはならない存在だ。そんな野間口は2023年も絶好調。

 『平清盛』以来、2作目となるNHK大河ドラマ出演となる『どうする家康』。そして、同じく日曜日に放送されている『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)。まったく異なる2作品で、物語に刺激を与える重要な役割を担っている。

『どうする家康』写真提供=NHK

 『どうする家康』で野間口が演じているのは、今川家の重臣・鵜殿長照。野間口といえばメガネがトレードマークになっているが、時代劇ということで当然かけてはおらず、髭を蓄えた、“ザ・戦国武将”の姿を見せてくれている。主人公・松平元康(松本潤)が、今川から織田についたことにより敵対関係に。

 第5回「瀬名奪還作戦」では、元康の妻・瀬名(有村架純)を奪還するためにやってきた服部半蔵(山田孝之)勢が、鵜殿の指揮のもとに一網打尽にされた。野間口は作戦のすべてを知った上で、瀬名の父・関口氏純(渡部篤郎)に「くせ者どもは退治いたした。ご安心めされ」と嫌味たっぷりに言い放つ。怒号を放つわけでもなく、腕力にものをいわせた振る舞いをするわけでもなく、静かに淡々と言葉の裏に冷酷さを滲ませる姿が恐ろしい。

野間口徹、『どうする家康』今川家の重臣に 「まさか自分が武将を演じることになるとは」

2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』に野間口徹が出演することが発表された。  NHK大河ドラマ第63作目となる本作は…

 『どうする家康』出演決定時には、「まさか自分が武将を演じることになるとは」(※)とコメントしていたが、戦国の世の酸いも甘いも知った武将役も演じられることを証明してみせた。史実を踏まえれば、今後の鵜殿長照の出番は決して多くないものの、“見せ場”で爪痕を残してくれるのは間違いないだろう。

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