M-1グランプリ2022決勝組、一番早く俳優デビューを飾る芸人は誰だ?

M-1から俳優デビューは誰が一番早い?

 では、2022年の決勝組からは、誰が一番早くドラマデビューするのか。まず紹介したいのは、決勝で「大声大会」のネタを披露したカベポスターの永見だ。カベポスターといえば、M-1グランプリではもちろん、関西の賞レースABCお笑いグランプリで優勝するほどの実力者。落ち着いたトーンながらも、確実に笑いを取るネタは、一度見たら忘れられない。そんなカベポスターのネタづくりを担当するボケの永見。186センチの高身長を生かし、過去モデルを務めたときの写真が賞レースのたびに話題になる。漫才中とは良い意味で印象が異なるギャップで、俳優としても活躍してくれるのではないだろうか。

 俳優として活躍している芸人の共通点をあえてあげるのならば、滑舌の良さ、声の大きさ、そして表情の豊かさがあるように思える。そういう意味では、さや香の新山も推したい。M-1グランプリ、2017年大会で披露した「歌のお兄さん」のネタで、相方の石井が演じる歌のおにいさんにのめり込んでいく新山は「そんなはずがない」設定を忘れさせるくらい引き込む力を持っている。さらに、もともとスタンダードな色味のスーツ姿で活動しているさや香。その影響もあり、オフィスをテーマにした作品や、刑事ものなどに出演する姿も容易に想像できる。

 また、2022年のファイナリストには、過去に芝居をしていた人も。例えば、男性ブランコの浦井と平井は、大学は別だったものの、合同の演劇サークルに加入したことで意気投合。2022年の決勝で披露した漫才「音符運び」や、彼らのコントに共通する情景描写力は、そのときの経験が由縁となっているのかもしれない。また「〇〇でしょう〜!」のワード1本で決勝に挑み、SNSでは「めっちゃええやん!」のフレーズで知られるキュウのツッコミ担当・清水には、一度芸人を諦めて役者活動をしていた時期も。コミカルな表情と声色の幅広さは、深夜のコメディドラマなどで活きてきそうだ。

 果たして、この中から俳優としても活動する人は登場するのか。2023年もお笑い界から目が離せない。

参照

※. https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2020/04/23/220154.html

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