2022.12.20 22:20

ティモシー・シャラメが制作の裏側を語る　『ボーンズアンドオール』メイキング映像公開

文＝リアルサウンド映画部

　ティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が『君の名前で僕を呼んで』に続きタッグを組んだ、2023年2月17日公開の『ボーンズアンドオール』のメイキング映像が公開された。

　グァダニーノ監督と共にシャラメが脚本開発から参加し初の映画製作に挑み、第79回ヴェネチア国際映画祭で監督賞と新人俳優賞の2冠に輝いた本作は、人喰いの若者たちを描いた純愛ホラー。社会の片隅で生きるマレンとリーが抱える秘密。それは生きるため本能的に人を食べてしまうこと。その“謎”を解くための2人の逃避行、そして予想だにしないピュアな愛の行方を描き出す。

映画『ボーンズアンドオール』メイキング映像

　“メイキング・オブ・ボーンズアンドオール”と題されたメイキング映像では、本作の舞台裏に潜入。人を喰べたくなる衝動を抱え、父の元を離れたった一人で生きる術を探す旅に出たマレンは、自分と同じ宿命を背負った青年リーと出会い、「どうしたらいい？　泣く？　叫ぶ？　笑う？」と問いかける。リーは即座に「叫ぶな」と応じる。マレン役のテイラー・ラッセルが「社会からあぶれた二人の若者の物語。極限の状況で自分探しをする二人は恋に落ちる」と解説すると、“人喰い”を終えたリーに「もう行って、血だらけよ」とマレンが声をかける本編映像が続く。

　さらに、リーを演じたシャラメは、グァダニーノ監督を「正真正銘の芸術家だ」と絶賛。本作でプロデューサーデビューしたことについて、「ルカとの2作目で初めて創造的な取り組みができた」と語った。そして、「脚本を読んだ瞬間、強く惹かれる何かを感じた」と語るグァダニーノ監督は、「登場人物を映画の世界観の中で考え、2人が打ち解けていく様子を描くこと」を目指したとコメント。

　映像の最後には、マーク・ライランス演じる謎の男サリー、何者かに追われて逃げるマレン、いきなり人を殴りつけるリーが映し出され、そして闇の中で何者かが「愛がお前を解放してくれるかもな」という謎の言葉が畳みかけられる。