鈴木亮平は“愛され男”冴羽獠にピッタリ! 『シティーハンター』実写化のポイントは?

実写版『シティーハンター』鈴木亮平は適任?

 これまでにも様々な形で展開されてきた『シティーハンター』は、今回の実写化では何がキーポイントとなるのか。

「やはり鈴木亮平さんが冴羽獠を演じるということですね。発表されたときは意外に感じたのですが、考えてみると鈴木さんは役柄にあわせて肉体改造する俳優。海外で言うところのロバート・デ・ニーロみたいに。そうしたプロの仕事をする方なので、そういう意味で今回のキャスティングには期待が持てます。鈴木さんは過去に漫画『HK 変態仮面』の実写映画で、女物のパンツを頭から被る、ほとんど裸に近い変態仮面を演じていました。そういうインパクトのある役の経験がある鈴木さんにとって、2枚目と3枚目の一面を持つ冴羽はうまくハマるんじゃないでしょうか。あと、過去に『ルパン三世』の銭形を主人公にした、『銭形警部』(WOWOW×日本テレビ×Hulu)でも銭形役を演じていましたし、『ガッチャマン』の実写映画でも、中西竜役で出演していました。人気漫画の実写映画化と縁があって、コミカルな演技も、ハードでシリアスな演技も両方できる。そうしたところが冴羽のキャラクターと合っています」

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 冴羽獠はこれまで2人の俳優が演じている。鈴木はその2人との明確な違いがあるとのざわ氏は語る。

「『シティーハンター』の姉妹作『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)がドラマ化されたときに、上川隆也さんが冴羽獠役を演じていました。上川さんの冴羽獠はアニメ版に寄ったキャラクターとして演じていました。また、フランス実写版も薄いブルーのジャケットを着てアニメ準拠のビジュアルでした。なので、意外と原作漫画通りのロングコートを着た冴羽獠は、実写では初めてなんです。アニメ版イメージに引っ張られず、あえて原作まで遡った作りになっているので、それがこれまでの実写版と大きく違うところだと思います」

 そうした背景を踏まえた上で、Netflix版ではどういった点に期待できるだろうか。

「原作者の北条さんは、『漫画的なところにとらわれないで自由にやっていく』とコメントを寄せていました。漫画アニメの実写化というと、どうしても漫画やアニメでやっていたギャグのネタを、もう一度実写で再現、という方向に行ってしまいがちなんですけれども、原作に“捉われない”作りになっていることが予想されます。いちファンとして、これまでにない『シティーハンター』が観られることを期待しています」

 今回の実写版の配信は2024年と、まだまだ先だ。『シティーハンター』はあくまで1980年代の作品であるため、作品に全く触れたことがない人が多数派になってきているのではないか。今では電子書籍や各種動画配信サービスで簡単に漫画/アニメを視聴できるため、期待が高まる実写版に向けて作品に触れておく、もしくは復習しておくのも一興だ。

■配信情報
Netflix映画『シティーハンター』
Netflixにて、2024年全世界独占配信
出演:鈴木亮平
原作:北条司『シティーハンター』
監督:佐藤祐市
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一
プロデューサー:三瓶慶介・押田興将
脚本:三嶋龍朗
音楽:大友良英
撮影監督:清久素延
照明:浜田研一
録音:田辺正晴
美術:小坂健太郎
装飾:小林宙央
衣装デザイン:小川久美子、坂上秀平
ヘアメイクディレクション:酒井啓介
メイク:塩谷英里
アクション監督:谷本峰
スクリプター:藤島理恵
ロケーションマネージャー:武石宏登
製作:Netflix
制作:ホリプロ、オフィス・シロウズ
原作協力:コアミックス
公式サイト: www.netflix.com/シティーハンター

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