「UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL’22」はサイケで最高な映画祭 いざアングラの世界へ

週末はアンダーグラウンド映画祭に行こう

 と、筆者が感じたことを文章の形にしたものの、こうした“アンダーグラウンド映画”を通して共鳴するのは「自分の心のアンダーグラウンドの部分」だ。なかなか感想を一般化して伝えるのは難しい。しかし、今回は映画祭だ。本作ももちろん上映されるし、『チベットの死者の書』の翻訳でも有名なおおえまさのりの作品群も上映される。これらの作品を観た後に、同じく観た人たちとぜひ語り合ってみてほしい。「アンダーグラウンドな精神」とはまず目撃し、体験すること、その次に極私的な体験を語り合うことで醸成されるためだ。今週末から始まる本映画祭を機に、友人と一緒にアンダーグラウンドに降りてみることをおすすめしよう。もしかしたら世界の新たな一面が顔を覗かせるかもしれない。

『UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL '22 ~サイケデリックと越境の旅~』予告編 https://lit.link/UCF

■上映プログラム
A【おおえまさのり全作品1《N.Y.サイケデリック革命の時代》】(10作品/92分)
『Great Society』、『Salome’s Child』ほか

B【おおえまさのり全作品2《東洋のサイケデリア》】
『天路遍歴の神話』(1970年/12分)
『リンガラジャ~空なるものの愛に捧げる詩』(1971年/52分)

C【越境の旅、越境する音楽】
『ザ・タージ・マハル・トラベラーズ~「旅」について』(1973年/103分)
監督:大野松雄

D【日常と非日常のトリップ】
『味覚革命論序説』(1975年/50分)
監督:クリエイティヴ・アクションズ発見の会
『風光』(1977年/11分)
監督:達智巳一

E【越境する、金井勝】
『GOOD-BYE』(1971年/52分)
監督:金井勝
『スーパー・ドキュメンタリー前衛仙術』(2003年/33分)
監督:金井勝

F【70年代クィーア・シネマの発見】
『バイバイラブ』(1974年/85分)
監督:藤沢勇夫

G【N.Y. アンダーグラウンドの光と影】
『アンダー・グラウンド・イン・N.Y.』(1976年/90分)
監督:ローザ・フォン・プラウンハイム

■上映日程
東京:下高井戸シネマ
11月26日(土)~12月2日(金)連日20:00~
トークゲスト:
11月29日(火)伊郷俊行(発見の会)、有馬則純(発見の会)
12月1日 (木)藤沢勇夫(監督)

浜松:浜松市鴨江アートセンター101
12月3日(土)、12月4日(日)
トークゲスト:12月3日(土)17:00の回、青木智幸(ミュージシャン/UP-TIGHT)

名古屋:名古屋シネマテーク
12月17日(土)~12月23日(金)レイトショー
トークゲスト:12月23日(金)アリーチェ(ドラァグ・クィーン)

京都:京都文化博物館フィルムシアター
12月24日(土)、25日(日)
トークゲスト:
12月24日(土)13:00の回、豊田勇造(ミュージシャン)
12月25日(日)13:00の回、大野松雄(音響デザイナー)、細馬宏通(行動学者)

公式サイト:https://lit.link/UCF
上映:7プログラム各1回上映、入れ替え制

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