「UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL'22」全国4都市で開催 全19作品、7プログラムを上映
アンダーグラウンド映画の祭典「UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL'22」が、11月26日より全国4都市で開催される。
11月26日から12月25日にかけて、全国4都市で開催される本映画祭。東京・下高井戸シネマを皮切りに、浜松・浜松市鴨江アートセンター、名古屋シネマテーク、京都・京都文化博物館の4会場で上映が行われる。
本映画祭のテーマは「サイケデリックと越境の旅」で、“未知の世界を求める旅”を描く作品を特集する。60年代にサイケデリック革命のアメリカで映画制作を始めた、おおえまさのり全作品上映や、前衛音楽集団「タージ・マハル旅行団」の海外ツアーのドキュメンタリー、伝説的アングラ劇団「発見の会」の『味覚革命論序説』など、全19作品を7プログラムで上映する。
また、ニュー・ジャーマンシネマの異端児、ローザ・フォン・プラウンハイムが、70年代のニューヨークのアンダーグラウンド・カルチャーを追った『アンダーグラウンド・イン・N.Y.』が日本初公開される。
2021年に初開催された『UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL』は、東京、浜松、京都の3都市4会場を巡回し、アングラの巨匠・岡部道男の特集など1960年代~70年代の作品を上映。第2回となる今回は上映都市を拡大し、各会場では監督やゲストを招いてのトークイベントも開催される。
また、映画祭直前の11月23日には、岡部道男と1968年の新宿アンダーグラウンド『クレイジー ラヴ』上映会も開催される。
■上映プログラム
A【おおえまさのり全作品1《N.Y.サイケデリック革命の時代》】(10作品/92分)
『Great Society』、『Salome's Child』ほか
B【おおえまさのり全作品2《東洋のサイケデリア》】
『天路遍歴の神話』(1970年/12分)
『リンガラジャ~空なるものの愛に捧げる詩』(1971年/52分)
C【越境の旅、越境する音楽】
『ザ・タージ・マハル・トラベラーズ~「旅」について』(1973年/103分)
監督:大野松雄
D【日常と非日常のトリップ】
『味覚革命論序説』(1975年/50分)
監督:クリエイティヴ・アクションズ発見の会
『風光』(1977年/11分)
監督:達智巳一
E【越境する、金井勝】
『GOOD-BYE』(1971年/52分)
監督:金井勝
『スーパー・ドキュメンタリー前衛仙術』(2003年/33分)
監督:金井勝
F【70年代クィーア・シネマの発見】
『バイバイラブ』(1974年/85分)
監督:藤沢勇夫
G【N.Y. アンダーグラウンドの光と影】
『アンダー・グラウンド・イン・N.Y.』(1976年/90分)
監督:ローザ・フォン・プラウンハイム
■上映日程
東京:下高井戸シネマ
11月26日(土)~12月2日(金)連日20:00~
トークゲスト:
11月29日(火)伊郷俊行(発見の会)、有馬則純(発見の会)
12月1日 (木)藤沢勇夫(監督)
浜松:浜松市鴨江アートセンター101
12月3日(土)、12月4日(日)
トークゲスト:12月3日(土)17:00の回、青木智幸(ミュージシャン/UP-TIGHT)
名古屋:名古屋シネマテーク
12月17日(土)~12月23日(金)レイトショー
トークゲスト:12月23日(金)アリーチェ(ドラァグ・クィーン)
京都:京都文化博物館フィルムシアター
12月24日(土)、25日(日)
トークゲスト:
12月24日(土)13:00の回、豊田勇造(ミュージシャン)
12月25日(日)13:00の回、大野松雄(音響デザイナー)、細馬宏通(行動学者)
公式サイト:https://lit.link/UCF
上映:7プログラム各1回上映、入れ替え制
■イベント情報
岡部道男と1968年の新宿アンダーグラウンド『クレイジー ラヴ』上映会
11月23日(水・祝)11:30より、ROCK CAFE LOFTにて上映
ゲスト:鈴木章浩(Art Saloon)、柳下毅一郎(特殊翻訳家)、生西康典(演出家)
主催:有限会社 エス・アイ・ジー
公式サイト:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/rockcafe/233030