史劇版SKYキャッスル『シュルプ』に釘付け キム・ヘス&キム・ヘスクら若手俳優も好演

 第2話までに、世子が血虚厥(血が不足して気絶する)という病に犯されていることを知ったファリョンが、子どもたちを守るために王室教育に乗り込む様子が描かれた。万が一の事態が起きて他の王子が世子になれば、自分と4人の子の命までもが危うくなる。なぜなら現王のイ・ホが王に就任した際にも同じことが起きていたのだ。当時、同じ病にかかっていたテイン世子は不可解な死に至り、王妃ユン(ソ・イスク)は廃妃され、残された息子たちが次々と殺されてしまった。もちろん首謀者は大妃しかいない。どんな手段を使って息子を世子にしたのか、20年前に何があったのかはファリョンが生き残るための鍵となるはずだ。

 今回注目したいのは、次男のソンナム大君(ムン・サンミン)と四男のケソン大君(ユ・ソンホ)。ソンナム大君は一番の不良息子と言われているが、並ならぬオーラを放っているのは一目瞭然だ。有能であることをあえて隠しているようにも見えるが、兄である世子、学問の師ミン・スンユン(キム・ヨンジェ)はそれを見抜いていた。他の兄弟との大きな違いは、幼い頃に王宮ではなく村で育った過去があること。そこには兄弟と離れ離れに暮らさなければならなかった明確な理由があるはずだ。そして特別に慕っている世子によって、ソンナム大君の歩むべき道が変わっていくだろう。

 ファリョンが4人の中で一番の信頼を置いていたケソン大君。ところがケソン大君の秘密を目撃したファリョンは、ショックを受けてその場から逃げ出してしまった。家族だからといってお互いに本当の姿を知っているとは限らない。むしろ親子だからこそ、隠したい、よく見せたい、心配かけたくないとの思いから偽ることもある。次回はそれぞれの葛藤や母が子を受け入れる想いなどの親子関係と、「1度やったことはたやすいもの」といよいよ始まる大妃の陰謀がメインとなりそうだ。ファリョンの向き合うべきもの、戦うべき相手を見失わないように追っていきたい。

■配信情報
『シュルプ』
Netflixにて配信中
(写真はtvN公式サイトより)

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