千束とたきな以外の“バディ”も 『リコリス・リコイル』次回予告で輝くキャラクターの個性
2022年夏アニメにおいて、1、2を争うほどの人気を博している『リコリス・リコイル』。爽快なアクションシーンや、現代に生きるわたしたちに問いを与えるような深みのあるストーリー。そして表情豊かな、生き生きとしたキャラクターたちの存在が作品の魅力として挙げられるだろう。
そんな本作に登場する「喫茶リコリコ」には公式のTwitterアカウントが実在する。千束やたきなたちがお店の様子を投稿するなか、作品の次回予告の動画も投稿されており、こちらも大きな話題を呼んでいる。本稿では作品とともに注目が集まる次回予告動画の魅力を考察したい。
『リコリス・リコイル』の次回予告は「喫茶リコリコ」の公式Twitterに投稿されていることもあり、次回のエピソードを切り取った映像とともに「喫茶リコリコ」のSNSに関するキャラクターの日常が垣間見える。
例えば第2話の予告では「喫茶リコリコ」のSNSを見てくれた人へ向けて千束が新入りのたきなを(素顔が見えぬよう)紹介しており、第5話の予告では店長のミカと吉松シンジがお店のSNSを見ながら親しく話す様子が公開された。本編では見られないキャラクターたちの掛け合いは、作品の世界観の解像度を高めているといえるだろう。
そんな次回予告に登場するのは、決まって2人のキャラクターだ。本作では千束とたきなの関係にスポットライトが当てられることが多いが、ほかにも“ミカとシンジ”や“春川フキと乙女サクラ”、“真島とロボ太”など、個人と個人が関係をもつ様子が多く描かれる。本編とともに次回予告においても「キャラクター同士のバディ」がコンセプトとして存在しているのかもしれない。
物語のなかでは千束と過ごすことの多いたきなであるが、第3話の予告ではミカとともにお店のSNSを更新するために奮闘したり、第9話の予告では謎に包まれたクルミの素顔に迫るため質問攻めにする様子が見られた。次回予告のなかで作中ではあまり見られない“たきなとミカ”、“たきなとクルミ”の関係を楽しむことができる。
そのほかにも千束とミズキの掛け合いを楽しめる第6話の予告、千束とミカが冬の新メニューを考案する第10話の予告など、たきな以外のキャラクターと千束の関係も本作のファンにとって非常に魅力的なものであるはずだ。