『純愛ディソナンス』これまでの全てが“伏線”だった恐怖 復讐に燃える人物が明らかに

 自分の過去の行動が原因で、思いもよらない誰かの恨みを買っていたとしたら。『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)の第10話は、これまで正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)を密かに追い続け、復讐の機会をうかがっていた人物の存在が明らかになる。解き明かされる謎、冴に迫る危険、とクライマックスに向けて見逃せない展開が続いた。

以下、ネタバレを含みます。

 セカンドパートナーの顧客リストが流出したことで、コアスパークからの退陣を余儀なくされた路加(佐藤隆太)は、記者に追われ愛菜美(比嘉愛未)の元に転がりこむ。愛菜美は路加と共に過ごしながら徐々に心を回復し、再び仕事を取ろうと歩みだした。しかし路加の方は、大切にしてきた自分の会社がモノリスエステートの傘下となったことで荒れていた。そんな中、冴の母親・静(富田靖子)が胃がんを再発したことが発覚。治療のための保険金はすでに冴に手渡され、壁の修繕費に使われた後だった。冴が金に困っているという事情を知った賢治(光石研)は、正樹との手切れ金として500万円を握らせた。

 そして冴は、金と引き換えに正樹との関係を終わらせようとしていた。納得いかない正樹だが、職場ではモノリスエステートに本格的に復帰したいと賢治に申し出て、コアスパークの事業を担当したいと志願。正樹にも何か考えがあるのだろうか。しかしある日、正樹の元にHermitを名乗る謎の人物から冴の個人情報が詳しく書かれたメールが届く。そして加賀美(眞島秀和)の予告通り、正樹を強く恨んでいる人物の存在が明らかに 。......

 正樹と冴の美しい純愛物語は一気にサスペンスへと引き戻され、再び過去の殺人事件に繋がった。これまでシェアハウスで一緒に過ごしていた晴翔(藤原大祐)は実は加賀美の息子であった。正樹が加賀美の不倫の真相を暴いたことが母親の自死に繋がったとして、正樹を恨んでいたのだ。これまで静にこっそりコンタクトをとり、シェアハウスにおびきよせたのも晴翔だという。加賀美が不倫したことで家族が不幸になったため、晴翔は愛人であった小坂のこともひどく恨んでいた。そして冴が小坂と同じように不倫をしながら、それを無垢な愛だと信じていることも不快に思っている。こうした憎悪が積もり、ジワジワと正樹と冴を追い詰めてきたのだ。そして、さらに衝撃の事実が明らかになる。小坂を殺したのは実は加賀美ではなく晴翔だというのだ。そして晴翔は、今、目の前の冴を再び脅かそうとしていた。

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