『ちむどんどん』と『まれ』の“似た境遇” 妊娠中も店に立つ暢子、希はどうだった?
妊娠7カ月を迎えるまで「プチ・ソルシエール」で働いていた希。なかなか経営が軌道に乗らない中、出産前の営業最終日に、観光客・波多野都(本上まなみ)が来店した。その後、希は双子を出産。育児との両立で悩みつつ、出産から3カ月で店を再開する。あいかわらず客足は鈍かったが、遠方からの客足が増えていく。そこには、波多野の後押しがあって……。その後、同店は地元で愛される店へと成長していった。
希は店を切り盛りするうえで、出会いに恵まれていたように思う。夫のサポートはもちろん、元同級生で農協の“融資の鬼”津村みのり(門脇麦)の厳しい目があったから経営プランを練り直せたし(苦戦はしたけど)、育児で困ったときは、塗師屋の職人にも手伝ってもらった。そして、店を復活させたのは波多野のバックアップがあったからだ。
一方、暢子は周囲の助けを借りてはいるものの、どこか無計画で、頑固なところがある。そんな彼女を支えるキーマンは、元同僚で「ちむどんどん」の従業員・矢作知洋(井之脇海)ではないだろうか。これまで数々の問題を起こしてきたこの男。料理の腕前は確かだが、常に喧嘩腰で口も悪い。ウィークポイントも多いものの、正論を述べることもあり、暢子が間違った方向に行けば、軌道修正してくれる立場になりそう。
こうしたことに正解はないのかもしれないが、暢子には、周囲の意見に耳を傾け、自分を貫き通すところは貫き通す、フォローしてもらうところはしてもらうなど、計画性と柔軟性を持って店を経営してほしい。そして何より、無理はせず、子どものことを優先してほしいと強く願う。
さて、暢子が出産したあと「ちむどんどん」はどうなるのか。「プチ・ソルシエール」のように繁盛し、長く続けることはできるのだろうか?
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK