トム・ホランドが「心の健康のため」SNSを一時休止 ハリウッド俳優界に広がる誹謗中傷
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『スパイダーマン』シリーズで絶大なる人気を博しているトム・ホランドが、一時的にSNSを休止すると発表し、大きな反響が寄せられている。
ホランドのInstagramのフォロワーは6700万人、Twitterは740万人を超え、そのなかにはファンだけでなく、『スパイダーマン』シリーズの共演者であり恋人でもあるゼンデイヤや、MCU映画の先輩であるクリス・エヴァンスにクリス・ヘムズワース、ジェレミー・レナーらも名を連ねている。
映画への出演に加え、ソーシャルメディアでもファンに大きな影響を与えてきたホランドは、頻度こそ多くはないものの定期的に投稿を更新していた。では、なぜSNSを離れることに決めたのだろうか? 先日、ホランドは約6週間ぶりの投稿となる動画をInstagramにアップし、「僕の心の健康のためにソーシャルメディアを休んでいました。InstagramやTwitterは刺激が強すぎて、精神的にキツイんです」と理由を説明している。さらに、ネットで自分に関するコメントなどを読むと気を病み、負のスパイラルに巻き込まれてしまうとも胸内を吐露。そんな状態は精神的に良くないためアプリを削除し、しばらくSNSから離れることに決めたとコメントを続けている。またホランドは自身が支援し、メンタルヘルスの問題を抱える若者が頼るべきチャリティ「stem4」にも言及。心の問題や悩みを独りで抱え込まずに、こういった団体に助けを求めてほしいと促し、同チャリティの情報をコメント欄に記載している。
フォロワーは突然のホランドの発表にショックを受けながらも、「誰でもInstagramから休息が必要な時があるよね」「大丈夫よ、トム。最高の日々を送ってね」「心配しないで、理解してるよ。だけど寂しくなるな」「どれだけソーシャルメディアがメンタルヘルスに影響を与えるか分かってるよ」「もう泣きそう」「大好きよ。時間を取ってね」といったコメントを寄せており、その多くが理解を示しているようだ。
Instagramはコメント欄をオフにできる機能があり、セレブのなかにはバッシングなどから自分を守るために設定を変更したり、広報担当者にソーシャルメディアの管理を丸投げしている人もいる。だが、ホランドは真摯に自分でファンと向き合ってきただけに、心無い言葉を投げかけるフォロワーに傷つけられてしまったのかもしれない。
最近では、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』でリーヴァ/サード・シスターを演じたモーゼス・イングラムが、ソーシャルメディアを通して何百通もの差別的な嫌がらせメールを受け取ったことを明かしていた。また過去には、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)のローズ・ティコ役で知られるケリー・マリー・トランが、あまりにも陰湿な嫌がらせに耐え切れず、Instagramから完全にアカウントを削除する事態に至っている。
ホランドによるSNSの投稿を目に出来なくなるのは残念だが、あくまで「ソーシャルメディアから休憩」と述べているため、いつか精神的に落ち着きを取り戻したホランドが、SNSで近況を発信してくれることを願いたい。