『アダマス 失われたダイヤ』双子役のチソンが同画面で共演 7人格を演じた実力も

『アダマス 失われたダイヤ』チソンが同画面で共演

 ベストセラー推理作家のハ・ウシン(チソン)と中央地検特捜部の検事ソン・スヒョン(チソン)の双子の兄弟が、22年前に起きた事件の真実を追求する『アダマス 失われたダイヤ』がディズニープラスで配信中だ。ミステリーサスペンス小説を1ページずつめくっていく感覚が味わえる、この夏に完読したい本のようなドラマである。

 22年前、凶悪犯により最愛の父親を亡くした双子の兄弟。ウシンの元に届いた宛名不明の手紙により、父親を殺害した凶器がヘソングループの象徴とされる“アダマス”という名のダイヤモンドの矢だと知らされる。当時、犯人は捕まったものの凶器だけが消えていたのだ。一方、スヒョンの元には事件の真実を明かそうとしている女性記者が現れる。2人に突然起きた出来事により事件がまだ終わってはいなかったことが明かされていく......。

 見どころはウシンとスヒョンを一人二役で演じるチソンだろう。本作での役柄に違和感がないのは、『キルミー・ヒールミー』で多重人格者役として7人のキャラクターを演じ分けた実力が証明されているからだ。とはいえ、今回は一卵性双生児。それぞれの魅力を表現するのはさらに難しいはず。第1話ではウシンとスヒョンが一画面で共演する場面がある。全く同じ顔なのに正反対とも言える性格で、別の人生を生きている人物であると印象づけてくれた。数分のシーンで緻密な微妙な違いを演じて見せたチソンは、物語が始まる高揚感を高めてくれる。

 “アダマス”を所有するヘソングループのクォン・ジェギュ会長にはイ・ギョンヨン。最近のドラマで見かけない時がなく、特に悪役として好演中。『愛の不時着』で北朝鮮に住む令嬢ソ・ダンとして作品を盛り上げていたソ・ジヘは、感情を見せないミステリアスなヘソングループ長男の妻・ヘスを演じる。さらに『イカゲーム』『静かなる海』など配信サービスのオリジナル作品でも活躍中のホ・ソンテも加わっている。

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