『テッパチ!』丸山が抱える劣等感に共感 町田啓太、佐藤寛太らが魅せた至高の踊りと筋肉美

 日々、絆を深める国生宙(町田啓太)、馬場良成(佐野勇斗)らがいる第1班。第4話は厳しい訓練の後、寮の部屋でアームレスリング・トーナメントをするシーンから開始した。

 本編に入る前に、まずこのシーンについて触れたい。とにかく第1班メンバーの肉体の仕上がりが凄まじい。どこから映しても見事なまでの筋肉美、さらにそれを引き立てる滴る汗。特に国生と荒井竜次(佐藤寛太)によるライバル対決は、本物の勝負さながらの緊張感さえも感じた。ドラマ本編とはまた違った、アングラな雰囲気を演出した色彩がまた良い。

 また、「陸上自衛隊クイズ」大会を開いたり、カラオケに行ったりと第1班の仲良しっぷりは止まらない。特にカラオケシーンでは、それぞれの“らしさ”が全開のEXILEの「Choo Choo TRAIN」を踊るほど。何かと競い合っている反面、出来るだけ多くの時間を共に過ごす姿にほっこりとした気分になった視聴者もいることだろう。

 その一方、訓練においては、いよいよ実弾を使った射撃訓練が控えていた。訓練の前日、訓練生たちに「銃は人を殺めるためのものではなく、人を守るためのものです」と桜間冬美2尉(白石麻衣)。この時の彼女の力強い声色と、まっすぐな瞳は、自衛官という仕事の責任感の強さを改めて感じさせた。

 そんな中、丸山栄一(時任勇気)は自信を失いかけていた。サバゲーが趣味でミリタリー通でもあることから、射撃の予習訓練では教官たちから褒められていた丸山。しかし、いざ実弾を使った射撃訓練が始まると国生の方が好成績を出したのだ。さらに追い討ちをかけるように、丸山の銃の留め具が紛失。これにより訓練生全員で探す展開へとなったのだが、当然良い顔をされるわけもなく「終わったんじゃないのかよ」「最悪」と不満を漏らす訓練生もいた。自衛官になる前、会社員として働いていた丸山は、当時、上司から言われた「お前の代わりなんていくらでもいる」という言葉を引きずっていた。だからこそ、やっと自分が1番になれると感じた銃で他の人に抜きん出られること、周りに迷惑をかけることに過敏になっていたのだ。

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