本仮屋ユイカ、巡り会う役への思い 学生時代の芝居は「今の自分では絶対にできない」

「『昔の私すごい!』って尊敬したりします(笑)」

ーーご自身とコロを比較して、近い部分はありますか?

本仮屋:影響されやすいところは似ていると思います。コロは、りんご先生(藤田玲)に「いろんな男を見なさい」と言われたら、全ての男性が恋愛対象に見えて急にドキドキしちゃうタイプですけど、私もそういうことを言われたら、「そうなんだ!」って簡単に選択肢を変えるタイプですね。

ーーなるほど。恋愛観はどうですか?

本仮屋:恋愛観は全然似てないです(笑)。でも、平林(克理)監督に「本仮屋さんって本当に言いたいことは言ってないよね」と言われたことは意外でした。私は暑いときは「暑い」って言いますし、現場でも困ったことに対してすぐ口に出すんです。誰かが困っていたら、その人の困ってることも代弁してしまうようなおせっかいなところもあって、とても何か言い淀むようなタイプには見えないはずなのに、そう言われて、「確かに私って自分の本音が分からなくなるくらい周りに合わせちゃうことがあるな」と思ってハッとしました。そういうところはコロと一緒だと思います。

ーー実は本音は言わないタイプだと。

本仮屋:本音を言えるようにしたいなとは思っているんですけどね……。まずは本音が何なのかを考えるようになったかもしれません。例えば、「現場にとってどうすることが一番いいことなんだろう」というようなことを、自分自身の人格が形成される前の小さいときから考えてしまっていたので、たぶん癖なんだと思います。自分がしたいことより先に「これがベストだ」という正解を最短で出すという思考回路になっていたところに、平林監督から「それでいいのか?」って言われて、本仮屋ユイカはまんまと揺さぶられているところです(笑)。なので、りんご先生の導きによって悩んだり煌めいたりするコロとは、やっぱり似ているかもしれません。

ーーデビューされてから20年以上が経ちますが、この20年での変化をご自身ではどのように捉えていますか?

本仮屋:学生のときに出演した作品をテレビの再放送などで観ることがたまにあるのですが、当時の呼吸の仕方とか、どれくらいのトーンで自分が喋っていたかなどは結構覚えているもので。だけど、今の自分では絶対にこういうお芝居はできないと思うんです。なので「昔の私すごい!」って尊敬したりします(笑)。もちろんアドバイスしたいこともたくさんあるけど、今の私じゃ絶対に敵わないことをたくさんやっているから、やっぱりそのときに巡り会う役ってベストなんだなと思います。それと、体力は失われていますね(笑)。14歳で『3年B組金八先生』(TBS系)に出演していたときは、死にそうなぐらい寒くても素足で生きていたし、無限に体力があった気がするんですけど、今は絶対にできないですね。

ーー逆にできるようになったことは?

本仮屋:感情の幅が広がり、解像度も上がった表現ができるようになったと自分では感じています。一度役をやると、役が通る思考のルート、感情のルートが決まってくるんです。それは、間に撮休が入ったりしても、キャラクターらしさの感触を自分で掴むヒントにもなるので大事なんですけど、ただ通り過ぎるだけだと予定調和になってしまうし、通らないとOKが出なかったりする。やっぱり監督もそういう細かいところは見ているので、私自身もただ感情を頂点に持っていくようなお芝居ではなく、無意識に感情が出せるようなお芝居ができるようになったと思います。

■放送·配信情報
『片恋グルメ日記2』
TOKYO MX1にて、毎週月曜22:00~22:30放送中
Huluにて、最新話放送後から随時独占配信
TVerにて、1週間見逃し配信
エムキャスにて、全国無料でリアルタイム配信/最新話放送から1週間視聴可能
出演:本仮屋ユイカ、平岡祐太、藤田玲、兵頭功海、大谷麻衣、伊島空、能條愛未
原作:アキヤマ香『片恋グルメ日記』(双葉社『JOURすてきな主婦たち』連載)
監督:平林克理(1~2、5~8話)、井木義和(3~4話)
脚本:鈴木史子
オープニング主題歌:SparQlew「Precious days」(Kiramune)
エンディング主題歌:ゆいにしお「ワンダーランドはすぐそばに」(yuinishio) 
制作プロダクション:ダブ
製作著作:TOKYO MX
(c)アキヤマ香/双葉社 (c)TOKYO MX
公式サイト:https://s.mxtv.jp/drama/katakoi_gourmet2/
公式Twitter:https://twitter.com/katakoi_mx
公式Instagram:https://www.instagram.com/katakoi_mx/

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