オダギリジョーと孤独を抱えた少年が語り合う姿も 『ぜんぶ、ボクのせい』新場面写真公開

『ぜんぶ、ボクのせい』新場面写真公開

 8月11日に公開される松本優作監督作『ぜんぶ、ボクのせい』の新場面写真が公開された。

 本作は、『NOISEノイズ』『日本製造/メイド・イン・ジャパン』を手掛けた松本監督による最新作。日本社会のリアルを見つめながら、孤独を抱えた男女3人の絆、そして、1人の少年の成長を描く。

 児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥晴都)。ある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し、自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。

 何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。2人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。そんな中、裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも顔見知りになる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織に惹かれていく。しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる。

 公開された場面写真では、主人公の優太が大人2人に行く手を遮られ、必死に何かを訴えている姿が収められている。また、詩織役の川島が切迫した表情を見せているカットも。

 本作のラストシーンを優太の顔のアップで終わりたいと考えていた松本監督は、オーディションの際、まだ幼さの残る顔の中に、深い絶望も経験しているように感じさせる白鳥の目に惹かれ、この子しかいないと決めたことを明かしている。

 また、川島についても「演技も表情も素晴らしい。演技の基礎がしっかりできているので、初めて主演をする白鳥くんとのバランスも良かったと思います」と起用した理由を語った。

 さらに、軽トラで暮らす坂本と優太が、廃品回収で得たお金で買ったカップラーメンを食べながら、お互いのことについて語り合う場面のカットも公開。“おっちゃん”の名前を聞き出そうとする優太に対して、坂本は「俺、ジョニーだよ」と冗談まじりに答えるが、優太は純粋な心で「珍しい!」と受け止めてしまう。そんな簡単に人を信じてしまう優太を坂本がからかう、一風変わった親子のような雰囲気が捉えられている。

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■公開情報
『ぜんぶ、ボクのせい』
8月11日(木・祝)より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
出演:白鳥晴都、川島鈴遥、松本まりか、若葉竜也、仲野太賀、片岡礼子、木竜麻生、駿河太郎、オダギリジョー
監督・脚本:松本優作
製作・プロデューサー:甲斐真樹
製作:スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15、ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル
制作プロダクション:スタイルジャム
配給:ビターズ・エンド
2022年/121分/カラー/日本/5.1ch/ビスタ
(c)2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会
公式サイト:bitters.co.jp/bokunosei
公式Twitter:@bokunosei0811

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