松田龍平『連続ドラマW 鵜頭川村事件』に蓮佛美沙子、山田杏奈ら出演 特報&ポスターも

  松田龍平が主演を務める『連続ドラマW 鵜頭川村事件』の全キャストが発表され、あわせてポスタービジュアルと特報映像が公開された。

 本作は、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した櫛木の同名小説を、『連続ドラマW ふたがしら』や映画『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』『AI崩壊』の演出を手がけた入江悠を監督に迎えドラマ化するパニックスリラー。

 舞台は、日本の片隅にある鵜頭川という名の村。行方不明の妻を探す医師・岩森(松田龍平)は、娘を連れて3年ぶりにその村を訪れた。そこは、血縁に基づく不毛な一家どうしの権力闘争が続けられる一方で、都市部から取り残されつつある若者たちが鬱憤を溜める絶望に支配された閉鎖的な空間だった。ある日、大雨で村が外界から切り離されたとき、積もり積もった人々の悪意がついに爆発する。岩森は、外界から閉ざされパニック状態に染まる村の中で、唯一平静を保ちながらも、医師という立場で様々な村人と関わっていく中で、自らも争いの渦に巻き込まれていく。

 失踪した岩森の妻・仁美と、その双子の妹・矢萩有美の“ダブルヒロイン”を演じたのは蓮佛美沙子。蓮佛は物語の鍵となる仁美、そして岩森とともに仁美を探しながら村で起きる事件の真相に迫る有美の1人2役を演じ分けた。また村では矢萩家と降谷家の血縁に基づく権力闘争が根深く残るが、その村一番の権力者・矢萩吉朗を伊武雅刀が演じる。対する降谷家の一員であり、青年団のリーダーを務める降谷辰樹役に工藤阿須加、事件の糸口をつかむことになる女子高校生・降谷美咲役に山田杏奈、血縁同士が争いを繰り広げる中で中立を保つ村の村長・降谷正宗役に綾田俊樹が決定。また、村の発展を名目に次世代クリーンパークの建設を目論むコンサルタント・金井誠を眞島秀和、鵜頭川村駐在所の警察官・吉見忠彦を荒川良々が演じる。このほか、板橋駿谷、冨手麻妙、吉岡睦雄、和田光沙、宇佐卓真らが鵜頭川村の住人役で出演する。

 公開されたポスターでは、主演の松田演じる岩森が“何かがおかしい村”に思わず目を向け、立ち尽くすさまが切り取られている。そして不穏な空気の中、村人たちが見せる一瞬の表情からも恐怖や憂いが感じ取れる、スリラー色を全面に押し出したビジュアルに仕上がっている。

『連続ドラマW 鵜頭川村事件』特報映像

 

コメント

蓮佛美沙子(矢萩有美役&岩森仁美役)

大雨によって孤絶状態になった小さな村で、突然起こる殺人事件。不信、悪意、因習、ありとあらゆる負の感情を背負った約2ヶ月の地方ロケは、想像以上に精神的に負荷のかかる日々でした。有美として、仁美として、光を求めるでもなく、ただただ闇の先を目指して歩いていたように思います。辿り着いた先にあるのは希望なのか、それとも絶望なのか、閉鎖的な空間から浮き彫りになる人々の本性と事件の真相を、一緒に体感していただければと思います。

伊武雅刀(矢萩吉朗役)

渡された台本を一気に読んだ。面白い。閉ざされた村で不可解な事件が次々に起こる、波乱に満ちた展開を存分に楽しんで頂けると思います。今回の役は村を支配する権力者。憎まれ役です。徹底的に嫌われる人物を演じようと臨みました。撮影は冬の信州。長野の天気予報は連日の雪マーク。ところが撮影地一帯は殆んど降雪なし。だが寒かった。夜間のシーンが多く、そのために防寒対策で着込んだ大量の下着のせいで機敏に動けない。お陰でギックリ腰になった。年寄りには過酷な現場だった。近場に温泉があって助かった。信州は馬刺しが美味い。入江監督と馬刺しで一献を傾ける事が出来なかったのが心残りだ。夏の放送、画面から冷を楽しんで下さい。

工藤阿須加(降谷辰樹役)

辰樹というキャラクターに向き合ううえで、自分の中に支柱を作るのが大変でした。現場では入江監督に常に想像力と瞬発力を試されたと思います。葛藤の日々でしたが、毎シーン鍛えられました。五感のアンテナをいつも以上に使っていたと思います。この作品には緊迫感がとても大事な要素の一つでしたし、オールロケ撮影だったので、自分にとってそれが相乗効果でプラスに働いてたかもしれません。妬み、嫉妬、復讐、正義、歪な想い、人間の怖さがこの作品の魅力の一つだと感じています。

山田杏奈(降谷美咲役)

今回演じた美咲は鵜頭川村で生まれ育ちましたが、閉鎖的な環境の中で浮き彫りになる違和感と村のしきたりに翻弄されていきます。撮影の中で村の空気感が作られていき、その中で美咲として反応して生きることがとても刺激的な時間でした。入江監督とは初めてご一緒させていただきました。それぞれの生の感覚やひりひりとした空気を丁寧につくってくださり、監督に委ねれば鵜頭川の住人で居られると思いました。私自身こういうテイストの作品が好きなのでどんな仕上がりになっているかとても楽しみです。

綾田俊樹(降谷正宗役)

監督の入江さんには数年前、『太陽』という衝撃的な映画で使っていただいている。あの作品もいわば閉鎖社会のような、そして、あの作品もロケ場所は都会から離れた山中の村。今回も唄になるような伊那の村に何度通ったか。監督はきっとそういう場所での人と人の凝縮された関係に興味があるのだろうな、と勝手に納得している。だから面白い。そういう作品に使っていただいて光栄である。そして、主演の松田さんとは撮影直前まで舞台で、杏奈さんとは撮影直後にテレビドラマでご一緒で楽しかった。きっと話題作になると思います。

眞島秀和(金井誠役)

群像劇の一登場人物として、初めて入江組に参加しました。演じた役柄は、村の人間ではなく東京から来た金井誠という人物です。なので、ちょっと俯瞰した立ち位置にいます。人間の業を鋭く描いた作品です。ぜひご覧ください。

荒川良々(吉見忠彦役)

今回初めて入江監督と一緒にやらせていただきました。元々監督の作品のファンでしたので嬉しかったです。見た目は可愛らしい狸みたいな感じなのですが、演出をされてる時の眼は鋭く濁っておりました。後スタッフの皆さんが入江監督が指示を出さなくても個々がオモシロい作品をつくるという気持ちがビシビシ伝わってきてとても居心地が良かったです。ゼシ観てください! よろしくお願いします!

■放送情報
『連続ドラマW 鵜頭川村事件』(全6話)
WOWOWプライム・WOWOW4Kにて、8月28日(日)22:00放送・配信スタート
※第1話無料放送
WOWOWオンデマンドにて、各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信
※無料トライアル実施中
出演:松田龍平、蓮佛美沙子、工藤阿須加、山田杏奈、板橋駿谷、冨手麻妙、吉岡睦雄、和田光沙、宇佐卓真、眞島秀和、綾田俊樹、荒川良々、伊武雅刀ほか
原作:櫛木理宇(『鵜頭川村事件』文春文庫刊)
脚本:和田清人
監督:入江悠
音楽:池永正二
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/uzukawamura/

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