『私たちのブルース』でも存在感 キム・ウビンのクールだけど愛情深いギャップに惹かれる

 オムニバス形式で14人のキャラクターが8つの物語を繰り広げる『私たちのブルース』(Netflixで配信中)。人気脚本家ノ・ヒギョンが手掛ける本作には、韓国を代表する俳優から新人俳優までが集結し、全員が主人公になるだけでなく、他のエピソードにも脇役となって登場する。それぞれのエピソードが交差しているため、14人もの登場人物を存分に堪能できるドラマだ。そこで気になるのが、船長のパク・ジョンジュンに扮するキム・ウビン。

 ジョンジュンのように口数が少なくても存在感があるのがキム・ウビンだ。モデル出身の高身長スタイルと印象的な目元が類のない雰囲気を作り出している。なかでも、見かけは冷たいけれど愛情深いギャップのある役どころに惹かれてしまう。

 キム・ウビンの人気に火がついたのは、韓国スターの登竜門とも言われた学校シリーズ。『ゆれながら咲く花〜学校2013〜』ではダブル主演のイ・ジョンソクとの熱いブロマンスで注目される。そこから勢いは止まらず、『相続者たち』(2013年)での御曹司ヨンド役でも大ブレイク。印象の悪いスタートだったが、ヨンドの抱える孤独感や闇などを繊細に表現し、見るたび気になるキャタクターに。主人公のタン(イ・ミンホ)と張り合う人気ぶりで、ヒロインのウンサン(パク・シネ)、タンとの三角関係も話題となった。

 映画では『チング 永遠の絆』(2013年)、『二十歳』(2015年)などの話題作に次々と出演し、2016年に公開された『MASTER/マスター』では天才ハッカー役を好演。韓国を代表するイ・ビョンホン、カン・ドンウォンの大スターに引けをとらない実力を発揮し、ドリプル主演の一人として作品に貢献する。初の本格的な恋愛ドラマとなったのは『むやみに切なく』(2016年)。余命を宣告されたトップスターが大切な人に愛を貫くロマンスで、純愛を見せたキム・ウビンは号泣必至の人気ドラマへと導く。2022年の夏にはリュ・ジュンヨルやキム・テリらと出演する『宇宙+人(原題)』が公開予定(日本での公開は未定)。予告やポスターが公開され早くも話題を呼び、これからの活躍にも期待したい役者である。

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