548日間にわたる撮影で中世を忠実に再現 『マルケータ・ラザロヴァー』予告編公開

『マルケータ・ラザロヴァー』予告編

 7月2日より公開されるフランチシェク・ヴラーチル監督のチェコ映画『マルケータ・ラザロヴァー』の予告編が公開された。

 ヴラジスラフ・ヴァンチュラによる同名小説を映画化した本作は、13世紀ボヘミア王国を舞台に、宗教と部族間の抗争に翻弄される少女マルケータを描いたチェコ・ヌーヴェルヴァーグの一作。

 舞台は13世紀半ば、動乱のボヘミア王国。修道女となることを約束されていた少女マルケータは、領主とは名ばかりの父ラザルと敵対する盗賊騎士コズリークの息子ミコラーシュと恋に落ちる。だが、彼女の心とは裏腹に、増大する王権と2つの部族間の衝突は激化していく。

 「過去の出来事をなぞるのではなく、歴史の内側を直感的に捉えたい」という監督の執念から、衣装や武器などの小道具を当時と同じ素材・方法で作成し、極寒の山奥で当時と同じように生活しながら548日間にもわたるロケーション撮影が行なわれた。

映画『マルケータ・ラザロヴァー』予告編

 公開された予告編は、語り手が「昔話では人々の過去の愚行も語られる」と物語を暗示するところから始まる。ヤン・シュヴァンクマイエル作品など多くの映画音楽を手がけ「チェコで最も有名な映画作曲家」と言われるズデニェク・リシュカによる音楽が不穏に鳴り響き、『アマデウス』でアカデミー賞を受賞したテオドール・ピステックが担当した衣装や武器は当時と同じ素材・方法で作成されている。

■公開情報
『マルケータ・ラザロヴァー』
7月2日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・脚本:フランチシェク・ヴラーチル
原作:ヴラジスラフ・ヴァンチュラ
脚本:フランチシェク・パヴリーチェク
撮影:ベドジフ・バチュカ
美術・衣装:テオドール・ピステック
音楽:ズデニェク・リシュカ
出演:マグダ・ヴァーシャーリオヴァー、ヨゼフ・ケムル、フランチシェク・ヴェレツキー、イヴァン・パルーフ、パヴラ・ポラーシュコヴァー
提供:キングレコード
配給・宣伝:ON VACATION
後援:チェコセンター東京
1967年/チェコ/166分/モノクロ/シネマスコープ/モノラル/DCP
(c)1967 The Czech Film Fund and Narodní filmovy archiv, Prague
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