『ちむどんどん』暢子×和彦のフラグは大人編にどう繋がる? “止まるバス”の驚きのラスト
『ちむどんどん』(NHK総合)第10話にて、7年の月日が流れた1971年(昭和46年)、黒島結菜が演じる高校生の暢子がついに登場した。第1話の冒頭以来、今回も第3週の本格登場に向けたいわゆる“さわり”であるが、シークワーサーを食べて無敵になる沖縄の海の青にも負けない暢子の眩しい笑顔が画面いっぱいに映し出される。幼なじみの早苗(高田夏帆)も元気に成長し、和彦(田中奏生)との思い出の詰まったポストは鳥の巣箱に姿を変えていた。
つまり、この第10話は子供時代としては最後の回でもあった。比嘉家の借金を少しでも解消するため、暢子が東京で暮らす叔母の元へと旅立つ予定だったが、バスに乗り本当の別れを痛感した4兄妹、そして母・優子(仲間由紀恵)は家族の大切さを実感し、沖縄に残ってみんなで幸せになるという決断を下した。『あさイチ』での“朝ドラ受け”においても、博多華丸が「追っかけて止まるバスのパターンがあるんですね」とツッコミ、鈴木奈穂子アナも「涙がヒュッと(引っ込む動作)」とコメントする、少々驚きの幼少期ラストとなった。
この7年間で兄妹たちになにがあったかは第3週から明らかになっていくことに期待して、筆者が気になったのは暢子との恋愛フラグが立ちまくっていた点だ。まずは、父・青柳史彦(戸次重幸)の仕事の関係で、東京からやんばるにやって来た和彦。徐々に兄妹たちと打ち解けていき、東京のことを興味津々聞かれるヤマトンチュである。中でも和彦が親密にしていたのが暢子だった。文通をしたり、将来のことを話したり。東京に行くことを決断した暢子に和彦は「俺が守ってやる。東京に来たら俺を頼りにしろ」と誓ってみせる。だが、暢子の「手繋いで帰ろう」というナチュラルなスキンシップには初心な表情をのぞかせる。バスの中で「大丈夫。僕がついてる」と不安になる暢子の手を握るのは和彦なりの勇気ある行動だ。