「ウォルトとジェシーが帰ってくる」 『ベター・コール・ソウル』イベントにキャスト集結

(左から)レイ・シーホーン、パトリック・ファビアン (c)Earl Gibson III/HFPA

 そして、この日発表されたニュースの1つは、キム役のレイ・シーホーンと、ガス役のジャンカルロ・エスポジートが、それぞれ監督している回があるということだった。第6話を演出したエスポジートは「実は、『ブレイキング・バッド』を撮っている頃にショーランナーのヴィンス・ギリガンに自分が監督した作品集を渡したことがありました。半年後くらいに『観た?』と聞いても、『棚のどこかにあるよ』と言われたきり。それから何年も何年も経って忘れていた頃に、こんな素晴らしいオファーが隠されていたなんて。でも正直なところ、突然ピーター(・グールド)に呼び出されたとき、(マイク役の)ジョナサン・バンクスに何かあったのか!?と思いました(笑)」と語る。シーホーンは第4話を監督しているそうで、「私も、ドラマで描かれることなくキムが消されたのかと思いました!(笑)。ピーターやドラマの製作陣には感謝しかありません。俳優人生を代表するような役に出会わせてくれただけでなく、新人演出家を育ててくれました。小道具、衣装、撮影監督……このドラマのスタッフは、誰もが最高のマスタークラスを伝授してくれました」と感慨深げに語っていた。

 海外誌などでもすでに報道されている通り、シーズン6にはとうとう『ブレイキング・バッド』のメインキャラクターが登場する。ピーター・グールドはその噂を認め、「ネタバレはしたくないので、みなさんがご自身の目で確かめてください。そして、彼らはシーズン6に登場するたくさんのものの氷山の一角に過ぎないとだけ付け加えておきます」と言うと、ボブ・オデンカークが茶化す。「アーロン・ポールなんて50歳近くで20代を演じるんだから(注:実際は42歳)、このスタッフの無茶振りはすごいですよ。次は『ジェシーとウォルト』の……」と言いかけると、「お待ちかねのアニメシリーズのスピンオフですね(笑)。ブライアン・クランストンとアーロン・ポールが帰ってくる。これ以上嬉しいことはないですよね」とグールドが話をまとめる。長いシリーズを共にしてきたスタッフとキャストの固い結束が見られる場面だった。

 2時間強にも及んだイベントの最後に、登壇した一人ずつがラストシーズンを表す言葉を発表した。

ピーター・グールド「満足」
マイケル・マンド(ナチョ役)「とても楽しかった」
ジャンカルロ・エスポジート(ガス役)「パーソナル、パワフル、そして深遠」
レイ・シーホーン(キム役)「破滅的で、示唆に富んでいる」
ジョナサン・バンクス(マイク役)「偉大なる愛」
ボブ・オデンカーク(ジミー役)「心臓が止まる」

 オデンカークの結びの一言で会場中に大きな笑いが起き、このメンバーが揃って参加する最後のイベント出演の幕が閉じられた。『ベター・コール・ソウル』シーズン6は、4月19日よりNetflixで日本配信予定だ。

■配信情報
『ベター・コール・ソウル』シーズン6
Netflixにて、4月19日(火)配信

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