池松壮亮&水川あさみ、『モダン・ラブ』東京版出演に喜び アマプラ発表会レポート

アマプラ初の戦略発表会レポート

 Prime Video Japan初の戦略およびラインナップに関する記者発表会『PRIME VIDEO PRESENTS JAPAN』が3月30日に都内で行われ、『モダンラブ・東京』より水川あさみ、池松壮亮、黒沢清監督、『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』より三木孝浩監督、『Live Boxing』第2弾より井上尚弥、『復活!風雲!たけし城(仮題)』よりスペシャルゲストのビートたけし、MCの上田晋也らが出席した。

 はじめに登壇したアマゾンジャパン合同会社 プライム・ビデオジャパンカントリーマネージャーの児玉隆志氏は、「日本の才能あるクリエイターの方々の作品を世界中の視聴者にご提供する、つなぐ作業も、我々の重要な役割」と述べ、「自社制作、他社制作の両面から、世界中2億人以上のプライム会員にお届けしていきたい」とメッセージ。続いて、日本オリジナルコンテンツ製作責任者の早川敬之氏が、今後配信が予定されるオリジナル作品について説明を行った。

(左から)池松壮亮、水川あさみ

 まず紹介されたのは、2022年秋に配信される『モダンラブ・東京』。アメリカでシーズン1、2が制作された、ニューヨーク・タイムズに投稿された様々な愛のかたちをオムニバスで描く1話30分の物語『モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~』が、新たに東京を舞台に描かれる。

 水川と池松は共に以前から『モダン・ラブ』を観ていたそうで、「東京で新たなチャレンジをするプロジェクトに参加させていただけるのは、とても光栄です」と水川。池松も「なかなか日本で取り扱われることがないと言いますか、しっかりと人と人が愛し合うこと、出会うこと、思うことが描かれているシリーズで、とてもいいなぁと思っていました。そういうシリーズに関われて、光栄に思っています」と語った。

 本作には複数の監督が携わっており、水川が出演する『息子の授乳、そしていくつかの不満』、池松が出演する『彼は最後のレッスンを私にとっておいた』は、共に海外で活躍する平柳敦子が監督を担った。全編ロサンゼルスで撮影に臨んだという池松は、「去年の夏、アメリカのクルーとやってきたんですけど、すごく楽しかったですし、今だからこそ物理的な距離を越えて出会うこと、そこが現代的な希望に映ればいいなと思っていました」と振り返る。

(左から)黒沢清、池松壮亮、水川あさみ、早川敬之

 水川は、平柳監督について「『能面でやってほしい』とか、『息をしないでほしい』とか、私にはそういう演出方法をしてくださって。最初は何を言ってるのかさっぱりわからないと思って頭を抱えていたのですが、終わった後には自分がお芝居をするときに思っていたことや感じていたことがリセットされたようで、貴重な経験をさせていただきました」とほほえんだ。

 また『彼を信じていた13日間』で監督を務めた黒沢は、「30分といったけど、だんだん時間が伸びてきて。わりとおおらかに、(時間は)作る側に任せていただけた。楽しみながら作ったという感じですかね」と述懐。「アメリカ版はニューヨークという街を再発見できるようなシリーズになっていたと思うので、僕たちも東京という街を再発見できるような作品になったら」と期待を寄せた。

(左から)三木孝浩監督、早川敬之

 続く新作は、2023年配信の完全オリジナル作品『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』。監督の三木は「日本独自の文化である妖怪とオタクを組み合わせたバトルファンタジーラブロマンスというジャンルに挑戦させていただきます」と挨拶し、「500年越しの復讐という使命を背負った妖怪の女の子と、オタクの男子学生が恋をするという奇想天外な物語。アクションあり、笑いありのファンタジーラブストーリー」とその内容を明かした。

 まだクランクイン前だというが、「おもしろいなと思ったのは、企画の立ち上げをアメリカの脚本家がしていること。海外の人から見たジャパニーズカルチャーのちょっとエキセントリックさもあって、それを日本人の僕が膨らませていく。アメリカの人が作ったカリフォルニアロールを、日本の僕がさらに美味しいものに仕上げよう、というような意識で作っています」と笑顔を見せた。

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