『ゆるキャン△』は何度観ても楽しめる 映画に向けてTVシリーズの魅力をおさらい
亜咲花によるオープニングテーマ、佐々木恵梨によるエンディングテーマ、そしてシリーズを通して劇伴を担当する立山秋航の音楽も、作品をより輝かせている。劇伴は、できあがった映像にリアルタイムで音楽を付ける「フィルムスコアリング」で作られているそうで、これは『鬼滅の刃』の劇伴と同じ手法。テントに一人で寝る時の夜の静けさに怯えたなでしこが、リンのテントに潜り込むというシーンもあるが、静けさをより静かに感じさせ、冷たさをより冷たく感じさせるのも音楽の力だ。佐々木恵梨の「ふゆびより」も、まさしく冬の朝が如実に表現された。「SHINY DAYS」など亜咲花の楽曲も、キャラクターたちの賑やかさや楽しさが表現され、キャンプ&アウトドア初心者に向けて新しい扉を開いてくれるようなウェルカム感がある。
昨年は、山梨で音楽イベント『ゆるキャン△音楽祭2021』が開催。声優陣のトークや立山によるバンド演奏、亜咲花、佐々木によるテーマソングの歌唱が好評を得た。現在開催中の日清カレーメシとのコラボでは、亜咲花が歌うコラボソング「Easy Life,Easy Curry -カレーメシのうた-」も制作。作詞を佐々木、作曲・編曲を立山が手がけ、『ゆるキャン△』音楽チームが一丸となった同曲は、ユーモアもありながら新たな名曲の誕生といったところで、SNSには「CD化希望」の声。コラボ動画ではカレーメシのアレンジレシピが紹介され、「食べてぇ~」「キャンプ行きて~」などの声が集まっている。
また、2020年には福原遥(志摩リン役)、大原優乃(各務原なでしこ役)がキャストに名を連ねた実写ドラマがテレビ東京で放送。原作が忠実に再現されたストーリーと役作りが話題となり、無関心そうに見えて何かと世話を焼いてくれるなでしこの姉・桜役を演じる柳ゆり菜があまりにソックリで驚いたファンも多いだろう。さらにキャンプ芸人として有名になったヒロシがゲスト出演したこともドラマ版ならではだ。
キャンプやアウトドアの啓蒙だけでなく、キャラクターたちの成長も描かれた青春群像劇でもある『ゆるキャン△』。なでしこの初のソロキャンを心配してリンと姉・桜がこっそり様子を見に行ったり、なでしこがバイト代で姉にカイロをプレゼントしたりと、なでしこをやリンたちを見守る家族の温かさや思いやりも、胸をキュッと締め付ける。7月に公開される映画『ゆるキャン△』のキービジュアルは、ちょっと大人の雰囲気のなでしこたちに「大人編か!」など考察が始まっている。アニメ、ドラマ、コラボを十分に楽しんだ上で、7月の映画公開に臨みたい。
■公開情報
映画『ゆるキャン△』
7月1日(金)全国ロードショー
キャスト:花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依
原作:あfろ(芳文社『COMIC FUZ』掲載)
監督:京極義昭
脚本:田中仁、伊藤睦美
キャラクターデザイン:佐々木睦美
アニメーション制作:C-Station
配給:松竹
■放送情報
TVアニメ『ゆるキャン△』再放送
TOKYO MX:毎週木曜23:30~
BS11:毎週木曜23:30~
毎日放送:毎週木曜26:30~
テレビ愛知:毎週木曜26:35~
TVQ九州放送:毎週水曜26:05~
静岡放送:毎週木曜26:25~
※放送時間は変更になる場合あり
(c)あfろ・芳文社/野外活動委員会
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